宿儺が愛した女性【呪術廻戦】

十三 ページ15

Aside

小学校からの友人、樂が聞いてくる。

「そういやA。アレ、どうなった？」
「いや、特に何も変わらなかった」
「そうか」

私は物心づいた時からお化けが視える。
何故かは分からない。
成長するに連れて視えなくなるのでは、と思ったけどそんな事はなく、普通に視える。

樂と由奈は小学校の頃からの友人であり、この2人は私のことを知っている。

お化けは日本古来のお化け＿＿＿から傘やろくろ首＿＿の様な可愛いものでは無くて。
目がぎょろぎょろしていたり、腕や脚が胴体の色々な所から生えているもの、皮膚の色が黄色や青などカラフルなものも様々だ。

まぁ、攻撃はしてこないし害になることも無いので特に生活に支障はない。

「あ、Aー！樂ー！」
「お、由奈」
「どしたー」

廊下の向こうから由奈が駆けてきた。

「ねね、ここ行こ！」

そういってスマホの画面を見せてくる。

「カフェ？しかも原宿じゃん！」
「うん！」
「えぇー高くね？」
「コンビニでも似たようなのあるくない？」
「いいんだって！今日から東京都民だよ？しかも高校生！必要出費だから！」
「……わーったよ」
「やったー！Aは？」
「行くー………あー待って！」
「ん？」
「どうせ行くなら来週にしない？」
「なんで？」
「来週になると20%offで飲める」
「流石ー」
「とりま今日は家帰るかー」

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