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目暮が携帯の不審な点を、説明している
樫塚「あ、あの男の人、そのあとのメールは、私のを使っていましたから…」
あ「フッ))」
目暮「にしても、受信送信メールがそれ一つだけとは…電話帳も真っ白だし、そんなに新しい機種にも見えんのだが…」
小五郎「額落ちした携帯を、安く買ったんじゃないですか?ほとんど、気づついてないし…」
目暮「それにだ。携帯と一緒に男のポケットに入っていた小銭や財布も引っ掛かる」
小五郎「小銭や財布?」
目暮「樫塚さんから奪った例のコインロッカーの鍵や、スタンガンや煙草やライターと一緒に、上着のポケットに入っていたんだが、小銭は全部で五千円近くあったんだよ…」
小五郎「ご、五千円!?」
蘭「そんなにあったら、じゃらじゃらして重いんじゃ…」
目暮「あぁ…しかも財布の中身は一万円札が二枚と五千円札が五枚、千円札はなんと四十七枚!!
妙だと思わんかね…」
小五郎「た、確かに…」
あ、安室「「あの〜すいません。もしよろしければ、そのポケットに入っていたというものを、見していただけませんか?
え?」」
蘭「わ〜!息ピッタリ!!」
あ「アハハハハ…(笑)
《ドックン!!》 !?!?っっ!!」
ヒナはその場に倒れ込んでしまった
安室「!?大丈夫ですか!?」
あ「えへへ、ちょっと転んじゃった!全然大丈夫♪」
安室「そうですか…!」
安室はヒナの手をつかんで起こした
蘭「大丈夫ヒナ?」
あ「全然大丈夫!!ねっ♪」
目暮「さ、これで全部だ。」
目暮が男のポケットに入っていた物を、探偵事務所の机に並べた
小五郎「こんなにポケットに入れてたのか〜…」
鍵は高木が調査しているため、ここにはないらしい
目暮「あ!そういえば樫塚さん」
樫塚「はい…?」
目暮「トイレの遺体の足元に落ちていた二枚のタオルのうち、片方のタオルの先が濡れていたようなんですが、何故だか分かるかね?」
樫塚「さぁ、私には…怖くて、ずっとうつむいてましたから…」
目暮「あ、それと…そのタオルのしたにあったブーツの靴紐の先に、結び目があって、ブーツに引っ掛かっていたんだが…」
樫塚「はい、あれは、子供の頃からの癖です。布製のスニーカーとかを丸洗いして干すときに、紐がそうなってると吊るしやすいって兄が…流石にブーツは洗いませんけど、癖だけが残ってて…」
もう、その兄もいませんけど…と、また涙を流し始めた
あ「……………」
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作者名:パステル | 作成日時:2015年2月28日 9時