天才少女のいとこは…？ (ページ33)

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さっきキッドが言ってた“中森警部”が居ないからかなぁ？

ま、いいや。今キッドを捕まえられると困るから♪

トン…トン…トン…トン…

屋上までの階段を上る足音が近づいてきた

来た来た♪

さぁ、確かめさせてもらうよ…

君が何者か、何の目的で怪盗をしているか、君の実力を…！

…ガチャ

扉が開いた

キッド「ふー！何時ものことだけど、今回は超楽勝だったなー！名探偵や白馬達も、手も足も出してなかったな(笑)」

あ「コナンや探くん達が楽勝だったなら、私はどうかしら？怪盗キッドさん…♪」

横の髪を少しだけ残し、あとは全部おだんごでまとめている髪が月に照らされている

その姿は、誰もが振り替えるほどの美少女

いきなり声をかけられたキッドは、驚いてお得意のポーカーフェイスを崩してしまった

あ「フフ…

盗一(あ)『ポーカーフェイスを忘れるな』」

キッド「!?(こいつ、変声機を使ってないのに、どうやって!?親父の知り合いか!?)」

盗一(あ)『どうした？驚いて声もでないか？』

あ「教えてくれない？

盗一さんは亡くなっているはずなのに、どうしてキッドがいるの!?キッドの正体は盗一さんなのに、キッドはもういないはずなのに!!

貴方は誰!?答えなさい!!」

最初は穏やかだった声が、いきなり怒ったような声になった

キッドはしばらく黙っていたが、観念したかのように答えた

キッド「…俺は黒羽快斗、さっきぶりだな、ヒナ。黒羽盗一の息子だ。」

あ「やっぱり、快斗くんだったんだ…」

キッド「!?どういうことだよ」

あ「私、快斗くんに会うまで、ある仮説をたてていたの。
テレビを見たとき、キッド…盗一さんは亡くなっているはずなのに、怪盗キッドが今でもいる…。これを疑問に思ったわ。そして、盗一さんの息子である快斗くんが二代目キッドだとしたら、キッドの手下と言われている人は、寺井さんだと思ったの。合ってる？」

快斗「…お前の言った通りだよ、ヒナ。てか、何で寺井ちゃんのことまでしってんだよ；」

あ「それは、私が小さいとき、快斗くんにあったことがあったからだよ(^^)」

快斗「俺に？俺、桜庭ヒナなんて知り合い、いたっけ？」

あ「(やっぱり覚えてないか…；；)
…じゃあ、思い出させてあげるから、バラ出してよ」

快斗は言われた通りに、バラを出した

快斗「ポン)こうか？」

あ「そう、見ててね…」

そう言うとヒナは、バラの花びらをそっと握りしめた