06*優男の超絶サーブ ページ6
｢及川君もバレー部なんやな。｣
｢そうそう。キャプテンだよ｣
昼休みに連れて来られた体育館では自主練習をする生徒の姿。
あの人はさっき挨拶してくれた人や。
私立と言うだけあって立派な体育館と部活の環境が整っている。
聞けば県内の４強に数えられているとか。
｢及川せんぱーい、自主練習ですかぁ｣
｢そうだよ｣
体育館の入り口には下の学年の女の子がいる。
男前とは思ってたけどやはりモテる人なんやろな。
コロコロと足元に転がってきたボールを手に取ると、沢山練習したんやろなぁ…汚れとる。
こう言うの信ちゃんが見たらキレイにしたくなる血が騒ぐやつや。
｢及川君、何かボール拭く布ない？｣
｢え、布？
ちょっと待ってね。｣
手渡された布でいつも信ちゃんと行っていたようにボールを拭き…
カゴのボールも拭いとこか。
ばあちゃんも言ってた。神様が見てるから、ちゃんとせなアカン。
｢…自主練せぇへんの？｣
｢しようとは思ってたんだけど、Aちゃんすごいね。あっという間にボールがキレイになってく！｣
｢せやろ。毎日やってた事やけどキレイなボールだと嬉しいやん。
はい、磨きたてや。サーブ打ってみてよ。｣
渡したボールに｢ありがとう！｣なんて素直にお礼を言われるから、こちらも素直に照れてしまった。
ボール磨きはいつものルーティンの１つで、部員達もそれが当たり前に思っていただろう。
お礼を言われたくてしていた事では無いけど
｢どういたしまして。｣
笑う顔に及川君が男女問わずに慕われる意味を理解した。
エンドラインに向う後ろ姿を見送りつつ、拭く手を止めた。
手のひらで回るボール
弧を描くサーブトス
助走からの踏み込みとジャンプ
見た目に反して力強く打ち付けられたサーブと程なくして聞こえた落下音。
｢アウトだな。｣
｢ん〜っ！！
Aちゃんにカッコいい所見せようとしたのに〜！｣
｢その邪念が原因だ、ボゲ。｣
｢すごいなぁ。
キレイや。目を奪われるってこういう事を言うんやろな。｣
｢…｣
｢相手コートのエンドライン狙ったんやろ。
及川君ただの優男思っとったから、こない威力のあるサーブ打つなんてビックリや。｣
｢…俺今褒められてる？｣
キョトンとした顔がこちらを見てくるんだが。
岩泉君もなんか驚いてこっち見てくるのはなんでなん？
｢及川褒められ慣れてないからねー｣
近くにいた松川君と花巻君は笑っている。
キャラのせいかいじられるばかりだとか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 395人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琥雪 - こんにちは！大阪民です！エセってなんですか？(いまだに意味が分かってません…)あまり、関西弁喋ってないので、鈍ってますww更新頑張ってください！！ (2022年8月19日 22時) (
レス) @page1 id: 27e17eb645 (このIDを非表示/違反報告)
るあ(プロフ) - ほんとに最高すぎます…！！続き楽しみにしてます！更新頑張ってください！ (2022年8月19日 19時) (レス) @page19 id: ce29aed6c3 (このIDを非表示/違反報告)
牛乳パン - 及川さんがかっこいい。 (2020年3月21日 23時) (レス) id: a04b03fa67 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - ひなたさん» そうですよね！北さんなら身内とは落ちない気がして。キャラの好み合ってそうですね！ (2020年3月15日 21時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - モカさん» ですよね！私も北くんならそうすると思います！北くんの作品楽しみにしています！なにかと主様とキャラの好みが合う気がしますね(*^^*) (2020年3月15日 20時) (レス) id: cc9cbc4c25 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：モカ
| 作成日時：2020年3月15日 9時
