14*宮城での生活にも ページ14
｢Aちゃん字きれいだね。
あとノート写させてくれると嬉しいです。｣
チャイムが鳴ると同時にむくりと起き上がった及川君は、部活の疲れのせいか眠っていた。
後ろの席の私はツンツンと背中を突いたりしたが起きる事は無く、心配になったくらい。
練習を沢山することは悪い事では無いが、学生の本分は勉強でありそれを疎かにしてまで練習するのは良い物とは言えない。
打倒白鳥沢を掲げている事もちゃんと分かってはいるけど…
｢ノート貸すのはえぇけど、寝たらアカン。｣
｢えへへ、気を付けるね。｣
｢ちゃんと夜も早く寝なきゃ体調崩すで？｣
｢Aちゃんこそ朝早く来て、毎日何時に寝てるの？｣
｢10時には寝とるなぁ｣
早いって言われたけど、それが習慣になっていて寧ろ眠くてそんなに起きていられない。
布団に入れば即寝れる。
ノートを写しながら上目でこちらを見てくる。
自称愛され末っ子気質だと話していたけど、きっとそれは本当なのかもしれない。
あざといと言えばそれまでだけど、この人に甘えられる事に私は弱い。
セットを崩さない様、頭を撫でた。
｢勉強疎かにしたら、補修補講でバレーする時間減っちゃうから頑張ろうなぁ｣
｢Aちゃんが肌キレイなのは睡眠時間の賜物なんだろうね。
あと甘やかしてくれるから大好き。｣
｢北さん甘やかし過ぎるとワガママなるから気をつけて！｣
｢及川ぶりっ子すんなよ｣
｢もう、俺とAちゃんがラブラブだからって僻まないで！｣
ツッコミとはまた違う、イジられ方をしてこの人は本当に沢山の人に愛されてんのやなぁ。
｢北さん、私にもノート写させてくれないかな、私の席黒板見えにくくて｣
｢一回100円だよ」
｢及川には言ってないし。｣
｢えぇよ。他の教科は大丈夫？｣
｢世界史のノートも借りてもいい？
待って。北さん字うまっ…あと頭良い人のノートだ。｣
｢…？｣
何故かドヤ顔の及川君だが、勉強は嫌いじゃないし字を書く事も楽しい。
ためになってくれるなら私も嬉しい。
ノートの貸し借りから及川君関係なく話したり友達になったりと宮城での暮らしは充実して来ていた。
兵庫の友達も恋しいが、こちらも楽しい。
鳴った携帯にはオトンからのメール。
[今日飲み会やから夕飯外で食べます]
オトンが居ないのは兵庫から変わらんけど、本当に一人はなんか寂しい。
いつもならばぁちゃんも信ちゃんも居ったから。
｢どうかしたー？｣
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琥雪 - こんにちは！大阪民です！エセってなんですか？(いまだに意味が分かってません…)あまり、関西弁喋ってないので、鈍ってますww更新頑張ってください！！ (2022年8月19日 22時) (
レス) @page1 id: 27e17eb645 (このIDを非表示/違反報告)
るあ(プロフ) - ほんとに最高すぎます…！！続き楽しみにしてます！更新頑張ってください！ (2022年8月19日 19時) (レス) @page19 id: ce29aed6c3 (このIDを非表示/違反報告)
牛乳パン - 及川さんがかっこいい。 (2020年3月21日 23時) (レス) id: a04b03fa67 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - ひなたさん» そうですよね！北さんなら身内とは落ちない気がして。キャラの好み合ってそうですね！ (2020年3月15日 21時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - モカさん» ですよね！私も北くんならそうすると思います！北くんの作品楽しみにしています！なにかと主様とキャラの好みが合う気がしますね(*^^*) (2020年3月15日 20時) (レス) id: cc9cbc4c25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モカ
| 作成日時：2020年3月15日 9時
