49話 ページ5
side〜A〜
カレーを食べ終え、時計を確認する。
ん、昼過ぎか。探偵としてまだ有名じゃなくても、事務所を長い間留守にするのはマズいな、そう思った私は席を立つ。
「ご馳走様でした。お会計お願いします」
「あ……ボクの伝票もってかないで、ジュース一杯くらい払えるよ」
「遠慮すんなよ。「何かいる?」って聞いたの私だし……子供は大人に甘えるもんだよ」
ぽん、とコナン君の頭を撫でる。彼は恥ずかしそうに頬を染めながら、撫でられた頭を両手で押さえた。
「……ホントにA姉ちゃんって女の人なの?」
「oh……性別疑われてんのか。あは、そんな男に見えるかなぁ」
「ちがっ……ま、まぁ正直男の人にも女の人にも見えるけど、でもそのくらい中性的で綺麗って意味で、ボクが言いたいのは、その、言動がカッコよくて、イケメンだなーって思って……」
両手をわちゃわちゃ動かしながら焦ったように喋るコナン君。
てかさらっと容姿褒められたわ照れる〜(〃ω〃)
「そう?私はコナン君の方がカッコよく見えるけどなぁ。あぁ、それでお願いします」
「っ……そ、そうかな?えへへ、A姉ちゃんに言われると、嬉しいな!」
今度は照れ臭そうに頭を掻きながら、にこにこ笑う。
ンンカワイイ……マジで照れてんじゃねーかお前カワイイかよ……( ˘ω˘)
心の中で悶えつつ、お釣りをもらう。
去り際「ご馳走様でした」と頭を下げると、透さんはニコッと笑って手を振った。
「ありがとうございました!またいらしてくださいね」
「ばいばーい、安室兄ちゃん」
「コナン君も、ばいばーい」
コナン君は店に残んのかなー、と思っていたのだが、私と同じタイミングで店を出るようだ。
彼の分までお金を払ってしまったので、店に残りにくくなったのかな……?
もしそうなら、悪い事しちゃったかな
「ってか何時までついて来るのかなー?」
視線を下に向けると、横を歩いていたコナン君が顔を上げた。
「えぇ?何のことー?ボク博士ん家に用があるだけだよー?」
「はいはい、ソーデスカ」
こいつも口達者だよなぁ……あーぁー厄介厄介
ため息を吐きつつ、歩みを進める。
そう言やこれ、どこまで進んでんだ?透さんがいるって事は結構話進んでるよな……?
何だっけ、あれだよ、あのー……あ、ミステリートレイン?だっけ?あれは終わってんのかな
聞こうにも聞けねーよなぁ……何となくで察するしかねーか
何て考えているうちに、自宅へとたどり着いた。
3023人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
糸目らぶ - 続き気になります、いつか更新されるのを楽しみにしてます。面白い! (2021年3月5日 17時) (レス) id: a7df1b26d8 (このIDを非表示/違反報告)
恋花雪(プロフ) - 初コメ失礼します!続きがとても気になる小説ですね…!いつまでも更新全裸待機してます! (2020年11月23日 18時) (レス) id: 1308cc484f (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています!更新停止状態のままですが更新はされるのでしょうか? (2020年4月29日 17時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
小説ワンコ(プロフ) - とても面白いです。更新頑張ってください。 (2019年8月14日 15時) (レス) id: 14f0588910 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 続き楽しみにしてますこれからも頑張ってください!! (2019年5月15日 17時) (レス) id: 9d28606b1e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:宮野 | 作成日時:2018年5月22日 23時