明けましたおめでとうございます ページ25
「あﾞー……さっっっみ」
年が明けたので、初詣にでも行こうかと思い立ち、外を歩いているのだが、エグい寒い。
でも今年は雪が降っていないだけマシか、と道路へ視線を向ける。
相変わらずの紺色のコンクリートだ。特筆すべき点はない。
「今行けばそんな混んでねーかな……ん？」
顔を上げた時、前の方に１人の小学生が立っているのが見えた。その子は誰かを探しているのだろう、周囲をキョロキョロ見回しながら歩いていた。
あの所々トガってる髪型……コナン君だろうな。コナン君じゃないハズがない。コナン君じゃなかったら誰だこの小僧。
「やぁ少年、こんばんは。こんな時間に独りかい？危ないぜー？」
「ぁ、えと……友達とお姉ちゃんと歩いてたんだけど、はぐれちゃ……ってA姉ちゃん！？」
もじもじしながら振り返り、私の顔を見た途端、彼は目を見開いた。
当たり〜、コナン君でしたわ。
「おー、気付くの遅いな小僧。あけましておめでと〜、蘭ちゃん達とはぐれたのかい？」
「あ、あけましておめでと……う、うん。靴ひも踏んじゃって、それ結んでたら、みんなどっか行ってて……」
しょぼんと肩を落としながら喋るコナン君。
なんだそれ可愛いな？？
「そっか。電話しても駄目？」
「うん。年明けでみんな電話とかしてるせいかもしんないけど、繋がんない」
「そうか。じゃあ私が電話しても駄目だな……どこ行く予定だったの？」
「この先の神社だよ」
すっと前方を指さすコナン君。
お、マジか
「ちょうど良いや、私もそこに行こうとしてたんだ。蘭ちゃん達を捜すついでに一緒に行くかい？」
彼と同じように前方を指差しながら、ニッと笑ってみせると、コナン君はパァッと瞳を輝かせた。
だからなんなん……かわいいって……( ˘ω˘)
「いいの！？やった！ありがと、A姉ちゃん！」
「そうと決まれば行くぞー。運が良ければ前の方にいるかもしんねーし」
「うわ！肩車しなくていいってば！！」
ひょいとコナン君を肩車する。瞬間、べちんと頭を叩かれた。
「いって！いーじゃん、目立った方が見つけてもらえる確率が高くなるだろー？」
「それは……そうだけど……もー、分かったよ。じゃあ行こ！」
コナン君は不満そうに足をバタバタさせていたが、私の言葉に納得したのだろう、大人しく足を下ろし、ぐいっと髪を引っ張った。
「おい待て髪引っ張んのやめろ。痛い痛い」
「はぁい」
明けましたおめでとうございます、その２→←明けましておめでとうございます
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糸目らぶ - 続き気になります、いつか更新されるのを楽しみにしてます。面白い！ (2021年3月5日 17時) (
レス) id: a7df1b26d8 (このIDを非表示/違反報告)
恋花雪(プロフ) - 初コメ失礼します！続きがとても気になる小説ですね…！いつまでも更新全裸待機してます！ (2020年11月23日 18時) (レス) id: 1308cc484f (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています！更新停止状態のままですが更新はされるのでしょうか？ (2020年4月29日 17時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
小説ワンコ(プロフ) - とても面白いです。更新頑張ってください。 (2019年8月14日 15時) (レス) id: 14f0588910 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 続き楽しみにしてますこれからも頑張ってください！！ (2019年5月15日 17時) (レス) id: 9d28606b1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮野 | 作成日時：2018年5月22日 23時
