56話 ページ12
「しまっ、っくそ」
私から離れたキッドは、そのまま走り去って行った……と思ったら、意外にも彼はその場でくるりと半回転し、私の顔をじっと見つめてきた。
何がしたいねん、こいつ
「よろしければお名前を伺っても?私の新たな好敵手として、覚えておきたいのですが……」
優雅にお辞儀なんかして、そう言う鳩野郎。
ハァン??違うだろ、厄介なのが増えたから、顔と名前を覚えておこうってそう言うあれだろ格好つけてんじゃねーわよ!!
「ふふ、怪盗野郎に名乗る名前なんてありませんよ……その顔、覚えたからな。次会った時が貴君の最後だ、覚悟しておきたまえ」
こちらも負けじと舞台役者のごときセリフを言ってのける。
まぁ?眼力がちょっっっとばかし強くなってしまったかもしれないが??それはご愛嬌と言う事で♡
「おや、それは残念です「待てキッド!!」おっと、警部達が来てしまいましたね。では、私はこれで……おぉ、こえー」
最後にちょっとだけ、キッドの本音が聞こえた気がしたが……まぁいいか
そのままキッドに逃げられてしまったが、宝石を守ることはできたので、中森警部にめっちゃ褒められました。
そして、第2のキッドキラー(!?)として、翌日の新聞の一面を飾ることになったのだった(チックショ
・・・
・・
・
そして次の日
「ねー、A姉ちゃんどうして昨日、ボクに教えてくれなかったの?」
午前中に簡単な依頼(猫ちゃん探し)を終えて、米花町をぶらぶらしてたらコナン君に捕まって
「A姉ちゃんは知らなかったのかもしれないけど、ボクも『キッドキラー』って言われてるんだよ?ねー、どして?」
ポアロに連行され、質問責めくらってます。
いや待て、ならこっちからも文句言わせてもらうかんな??
「「教えてくれなかったの?」じゃないんだけど。私君の番号も何も知らないのにどう教えろっつーの?」
「……えっ、あれ?番号教えてなかったっけ?」
キョトンとした顔で私を見つめるコナン君。
私は首を縦に振って肯定した。スマホを操作し電話帳を表示する。
「教えてもらってないよ、ホラ」
「あれ、ホントだ。教えた気になってた、ごめんねA姉ちゃん……改めて、ボクと番号交換しよ?」
彼はスマホを持って腕を目一杯伸ばしてくる。
ン゙ッカワイいゆるす……
「まぁ、昨日ずっと一緒にいたから教えた気になんのもしょうがないさ。いーよ、はい」
番号を画面に表示した時、ポアロの扉が荒々しく開かれた
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糸目らぶ - 続き気になります、いつか更新されるのを楽しみにしてます。面白い! (2021年3月5日 17時) (レス) id: a7df1b26d8 (このIDを非表示/違反報告)
恋花雪(プロフ) - 初コメ失礼します!続きがとても気になる小説ですね…!いつまでも更新全裸待機してます! (2020年11月23日 18時) (レス) id: 1308cc484f (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています!更新停止状態のままですが更新はされるのでしょうか? (2020年4月29日 17時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
小説ワンコ(プロフ) - とても面白いです。更新頑張ってください。 (2019年8月14日 15時) (レス) id: 14f0588910 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 続き楽しみにしてますこれからも頑張ってください!! (2019年5月15日 17時) (レス) id: 9d28606b1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宮野 | 作成日時:2018年5月22日 23時