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ペーやんから見る彼女はこうだった。
可愛いわけではない。同級生には見えない少し大人びたどちらかというと綺麗な見ためをしてるやつらしかった。特段優等生っていうわけでも、スポーツができるってわけでもなく、ただちょっと綺麗な顔立ちをしているだけだとペーやんは言った。なんだ普通の女か。ガッと惹かれた興味が一気に冷めていく。ペーやんがなんて説明をしたら、AAに更に惹かれていたのかわからないけれど、ちょっと顔立ちがいい女。それだけじゃ別になんとも思わなかった。
「けどまあ、なんか性格はずば抜けてるかもな」
「性格？」
「なんつーのかな、裏表ないってか。物事はっきり知ってるってか。とにかく潔い。女特有のあざとさとかもないし。あ…どっちかっていうとカッケーな。うん、カッケー女」
「おいおい、女にカッコいいって…」
「三ツ谷、去年の体育祭覚えてないのか？学年リレー、途中で中断みたいになったじゃん」
「…あーそういや、あったっけなそんな事」
「その理由作ったのが、Aだよ」
ペーやんに言われたその体育祭というのは覚えがあった。体育祭の中で一番盛り上がると言っても過言ではない種目。白熱する事間違いなしの大種目だったけれど、その年のリレーは白熱なんて全くしなかった。何故なら1クラスだけぶっちぎりに先頭を永遠走っていてその実力の差は明らかで先頭以外のクラスのやつは最初から負け確みたいでやる気が全然なかった。
リレーも半分以上の生徒が走り終え、早く終われよーなんて声も聞こえてきていた、終盤を迎えた時だった。突然状況は変わった。
周りが歓声だか悲鳴だかわからないがとにかく声をあげたのが聞こえ、既に走り終っていたオレはとっととその場から退場しようとしていたところを振り返る。
(あ、転んだ)
圧倒的1位を走っていたクラスのやつが派手にずっこけたのかグラウンドに横たわる姿が見えた。転んだのは男子生徒だ。あいつやったな。と鼻で笑ったが中々起き上がらないそいつに首を傾げた。
そんな事知ったこっちゃない、2位を走っていたクラスは「今だ！抜かせ抜かせ！」なんて大盛り上がり。
もう残りはアンカーだけだし、あのクラスが勝ちかな。なんて思った時、2位を走っていたやつはコースをガン無視して一直線に転んだ男の元に走って行った。完全なるコースアウト。彼女の行動のせいで彼女のクラスはおそらく失格だ。
「馬鹿なやつ…」
その時のオレはそんなことを思った。
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knnk99(プロフ) - 麗さん» 麗様 ご指摘ありがとうございます！変換ミスしていましたね…読みづらく申し訳ございません。修正させていただきました！他も確認次第修正していきます。こんな小説にもったいないお言葉本当に嬉しいです。これからもよろしくお願いいたします。 (2021年8月2日 18時) (
レス) id: d08a794dcd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 6ページなのですが、無償に ではなく 無性に ではないかなと、、、 余談ですが、お話好きなので完結まで着いていく所存です！ (2021年8月2日 18時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柴咲華 | 作成日時：2021年8月2日 2時
