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「本当に本当に！心配したんだからね」
「ごめんってば。エリカが三ツ谷くん呼んでくれたんだってね。ありがとね」
「そうだよ！探し回ったよ！探し回りましたよ！このクソ暑い中何軒もファミレスとかゲーセンとかはしごしてさ！三ツ谷となんか喋ったことほとんどないんだからアイツが行きそうな場所なんかわかんないっつーの！」
「そ、それは大変だったね…」
「大変だったねじゃないよ！もう今日はAのおごり！！絶対おごりだからね！！」
プンプンしながらそう言う友人に、その剣幕的に断れるわけもなく心配をかけてしまった事実もあったため仕方なく「どうぞお好きなものをお選びください」そう言ってメニュー表を差し出した。小言を言いながら受け取ったメニュー表をパラパラとめくったあと彼女が「コレ」と指差したのは、中学生のお小遣いじゃ中々高価な【デラックスパフェ】というものだった。その名前にぴったりなボリューム満点のそのデザート界の王様は、見た目だけで言ったら可愛い代物だったけれど、価格は全然可愛くない。つい「マジでコレ頼む気？」と彼女に聞けば高圧的な態度で「なにか？何か文句があるの？あんたのこと心配しすぎて夜も眠れなかったって言うのに。私の貴重な睡眠時間を削ったと思えばこんなもの安いと思うんだけど何か？」と捲し立てられるように言われてしまった。そう言われてしまえば私は黙って店員さんを呼ぶベルを鳴らすしかなかった。注文を取りに来てくれた店員さんに頼んだ品はもちろん彼女のご要望の品だった。「お2つでよろしいですか？」なんてきっちり営業をかけられてしまったが申し訳ないがお財布にそんな余裕はない。1つに決まってる。…2つも頼めるわけないだろそんなもん。懐寂しい私は仕方なく水オンリーで彼女との放課後を過ごすことになった。
朝学校に行けば、怒ってるのか泣きそうなのかはたまた心配しているのかよくわからない表情の彼女に突然飛びつかれた。教室の扉を開けた瞬間に飛びついてぎゅーっと抱きしめられたもんだから、クラス中がひそひそしていたがそんなことはお構いなしにしばらく彼女は私を抱きしめていた。そして「無事でよかった」と小さな声で呟いた。そんな彼女を見て自分が思っていた以上に心配をかけてしまっていたことに気づき「ごめん」と謝罪の言葉を述べれば、「放課後、強制事情聴取だから」と言われ彼女に引っ張られるようにして、現在渋谷駅目前の大きなファミレスに来ていたところだった。
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knnk99(プロフ) - 麗さん» 麗様 ご指摘ありがとうございます！変換ミスしていましたね…読みづらく申し訳ございません。修正させていただきました！他も確認次第修正していきます。こんな小説にもったいないお言葉本当に嬉しいです。これからもよろしくお願いいたします。 (2021年8月2日 18時) (
レス) id: d08a794dcd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 6ページなのですが、無償に ではなく 無性に ではないかなと、、、 余談ですが、お話好きなので完結まで着いていく所存です！ (2021年8月2日 18時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柴咲華 | 作成日時：2021年8月2日 2時
