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「でも、相手が雨宮ならしょうがないんじゃね？あいつ完璧じゃん」
「それがまた腹立つよ。美男美女カップルじゃん。太刀打ちできないじゃん。俺終わってじゃん」
「うん、だからお疲れって」
聞こうと思ったわけではないが、馬鹿でかい声で話してるもんだから会話の内容はしっかりオレにも伝わった。どうやら隣の席のクラスメイトは、Aという女に男ができたことによって失恋したらしい。
普段のオレは喧嘩かバイクか妹達か、そればっかりだったからあまり女ってもんを意識したことはなかった。けれど、とはいえ思春期真っ只中の中学2年だ。全く興味がないわけでもない。だから失恋して大ショックを受けているクラスメイトを見てなんとなく気になった、Aという女のこと。
この学校にそんな言われる程の美人いたっけか？
「なー、ぺーやん」
「おう、なんだよ」
「Aって知ってる？」
「A？あー…隣のクラスのAA？」
気になったオレは昼休み、ぺーやんと合流してAのことを聞いてみた。
「下の名前はわかんねぇけど多分そう。お前知ってんだ？」
「知ってるってか…A、保健委員だからたまに保健室行くと手当てしてくれるんだよなー」
「…え、お前の手当してくれんの？」
学ランの下に派手な柄シャツを着ているペーやんは見た目どっからどう見ても不良で、その外見と暴走族だということもあってかこいつを恐れてる奴は多かった。男子はともかく、女子なんてぺーやんを見ただけできゃーきゃー言いながら距離を取るもんだから、そんなぺーやんに対して手当なんてする女。それは中々にインパクトのでかい話だった。
「…お前と絡んでくれる女子なんていたんだな」
「テメェ三ツ谷！どう意味だコラ！」
「うっせーよ。そのまんまの意味だろうが」
「あぁん！？テメェ喧嘩売ってんのか！？やるならやるぞコラァ」
「だからうるせーって、疲れてんだよ黙れ」
「お前、それが人に物を聞く態度か三ツ谷ぁ」
「それはそうと、そのA…Aだっけ？そいつってどんなやつ？」
「……は？何んだよ急に。何？お前Aに気でもあんの？」
「バーカちげぇよ。クラスの奴らが噂してたからちょっとどんなやつかなって思っただけだよ…んで、そいつって可愛いの？」
「可愛い？ん〜…」
「なんだよ、ハッキリ言えよ」
「いや、可愛いっていうかなんというか」
「？？」
「ん〜やっぱ、可愛くは、ねーかな」
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knnk99(プロフ) - 麗さん» 麗様 ご指摘ありがとうございます！変換ミスしていましたね…読みづらく申し訳ございません。修正させていただきました！他も確認次第修正していきます。こんな小説にもったいないお言葉本当に嬉しいです。これからもよろしくお願いいたします。 (2021年8月2日 18時) (
レス) id: d08a794dcd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 6ページなのですが、無償に ではなく 無性に ではないかなと、、、 余談ですが、お話好きなので完結まで着いていく所存です！ (2021年8月2日 18時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柴咲華 | 作成日時：2021年8月2日 2時
