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「…っ、ふざ、けんなよ…」
「！！」
「…A、さんも…何言いなりになってんだよ…オレは平気だ、って言ったろ」
「…しつけぇ野郎だな」
「…テメェみてぇなクズが、オレを、殺せるわけ、ねーだろ…」
呼吸もままらない状態の三ツ谷くんは、まだ私を守ろうとしてくれていた。
もういいんだよ三ツ谷くん。たくさん心配してくれて、助けにきてくれてボロボロになって。そこまでしてくれたのに何も変えられなかったのは本当に申し訳ないけれど。これ以上大事な友達が傷ついてるところを見て、黙って見ていられる人がこの世界のどこにいるんだろう。世界中探してもきっといない。少なくとも私はそんなこと出来ない。
自分のことはできれば大事にしていたい。だけどそれよりも、彼みたいな人が傷つく姿を見たくない。もう自分の将来とか、今後駿の言いなりの人生とか、そんなことはどうでもよくて。とにかく今は
「…A、コイツまだこんなこと言ってるけどどーすんの？」
ガムテープを勢いよく外された。皮膚が思いっきり引っ張られ思わず顔を顰めてしまう。痛すぎたけど、痛がってる場合じゃない。早くこの場を終わらせて彼を病院に連れて行きたかった。
「っわかったって言ってるでしょ！約束っ、すればいいんでしょ！わかったから早く三ツ谷くんを解放して！！！」
「っAさん！！！」
「…ちっ、手こずらせやがって」
「……三ツ谷くんは私とは関係ない！！！だから早く解放して！！！」
「……A、さん…何言って、」
「今後一切…私は三ツ谷くんとも、彼の
「A！！！！」
いきなり吸い込めるようになった空気をいっぱいに吸い込み早口で出せる限りの大きさで駿との約束を叫ぶ。本心なんて1つもなかったけど口を開けばペラペラとこの場を切り抜くための言葉が自然と飛び出していた。三ツ谷くんの顔は見れなかった。多分怒った顔をしているのがわかるから。とっととこれを終わらせて救急車を呼んで、彼を病院に送って帰ろう。今後のことはまた考えればいい。そう思い最後の言葉を叫んでいた時だった。私より遥かにでかい声で私の名を呼ぶ声が倉庫に響き渡り、私の言葉は遮られた。
駿じゃない。三ツ谷くんでもない。
…この声は、
「……さ、の………？」
みんなが振り向いたその先に綺麗な金髪が揺れて見えた。
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knnk99(プロフ) - 麗さん» 麗様 ご指摘ありがとうございます！変換ミスしていましたね…読みづらく申し訳ございません。修正させていただきました！他も確認次第修正していきます。こんな小説にもったいないお言葉本当に嬉しいです。これからもよろしくお願いいたします。 (2021年8月2日 18時) (
レス) id: d08a794dcd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 6ページなのですが、無償に ではなく 無性に ではないかなと、、、 余談ですが、お話好きなので完結まで着いていく所存です！ (2021年8月2日 18時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柴咲華 | 作成日時：2021年8月2日 2時
