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勉強は昔からできる方でもできないわけでもなく、常に真ん中の位置にいた。テストも赤点を取るようなこともなければ、みんなの前で褒められるような高得点を取れるわけでもない。こんな中途半端な私の頭脳は広い世界から見たら"バカ"なんだと思うけど、勉強の良し悪しを置いといて考えるならば私はそこまでバカじゃないと思う。


だからわかってた。三ツ谷くんがわざわざ人を使って伝言なんてしないこと。ましてや海下公園の倉庫だなんて人気のない場所に呼び出すわけがないことはわかってた。これはもしかしなくても絶対に駿が絡んでるんだと思う。駿が名前はわからないけど三ツ谷くんの友達だと名乗るあの子を使って、私に罠を仕掛けてきたんだと思う。そんなもんに私がまんまと引っかかると思ってるのだろうか。もし本気でそう思ってるのだとしたら、駿は私のことを相当頭の悪いバカだと認識していたんだと思うとめちゃめちゃ悔しかった。

これが駿の罠だってわかっていても結局その罠に自ら引っ掛かりに行ってるのだから、駿からしたら思惑通りにことが進んで私は完全なるバカ認定だ。
けれど、あの男の子が私に伝言だと伝えにきた時の震える手を見て、私が駿の呼び出す場所に出向かなければきっとこの子は駿に何かしらをされる。すぐ理解できた。




指定された倉庫の扉を開けてやっぱりかと思う。
何故だが冷たく感じるその場所に入ればあたりには鉄パイプが転がっていたり、何かの工事に使われていたであろうクレーン車のようなものや、積み上げられた鉄の敷板があったりととにかく厳つい空間だった。


そんな空間の中に敷板に偉そうに座っていたのは、予想していた通り駿だった。


三ツ谷くんも、佐野にも頼らない。

自分でどうにかする。



地面に張り付いてまるで鉛の靴を履いているかのように足は重かった。けれど意を決してその重たい足を一歩、一歩と前に踏み出した。







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お話がいっぱいになりました。
ここで一旦終了です。
佐野くん夢なのに全然絡ませてあげられない上に
お話が一向に進まない小説で申し訳ない限りです。
それでもたくさんの方にお読みいただいて嬉しかったです。ありがとうございました。

需要ありそうだったらしっかり続きで佐野くんと主人公ちゃんのぎこちない恋愛模様書けたらなって思います(^^)


8/2 追記
需要あるかわかりませんが続き書いていこうと思うので、もしよろしければお付き合いください。

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設定タグ:佐野万次郎 , 東京卍リベンジャーズ , マイキー   
作品ジャンル:恋愛
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knnk99(プロフ) - 累さん» 累様 嬉しいコメントありがとうございます。佐野くんカッコ良すぎますよね…あんな闇を抱えた男前なんとかしてあげたくなっちゃいますよね笑 のんびり更新ですが気長にこれからもお付き合いいただけましたら幸いです。ありがとうございます! (2021年8月24日 1時) (レス) id: d08a794dcd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 作品読ませて頂きました。続編はこれからですが、私もマイキー大好きなので、これからの夢主ちゃんとの絡み楽しみにしています。 (2021年8月21日 17時) (レス) id: 755be2d6bc (このIDを非表示/違反報告)
knnk99(プロフ) - 麗さん» 麗様 ご指摘ありがとうございます!気がつきませんでした( ; ; )修正させていただきました!教えていただき、またお読みいただきとっても嬉しいです!ありがとうございます(^ ^) (2021年8月2日 18時) (レス) id: d08a794dcd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 48ページ 一ヶ所名前変換が出来ていないところありました。 (2021年8月2日 18時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柴咲華 | 作成日時:2021年7月17日 4時

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