運命の恋 2

31.打ち上げで……　光一side2 ページ10

そういわれて、言っても問題ないと判断したのか、


「え、あ……はい、光一さんとお付き合いさせていただいてます」

「うん、でね、Aさん的に、結婚とかはどう思ってるのかなぁって……」

「えっ！」

「ほらやめぇって、まだそこまで話はできてへんってゆうてるやん」

「……したいです」

「え？」

「よかったやん！」

「でも、まだ付き合い始めて半年もたってないし、いつかは……とは思ってますけど」

突然はっきり結婚という事に対しての彼女の気持ちを聞けた事に驚きと、
ちゃんと考えてくれてる事に口がにやける自分がいた。

「いやいや、半年でも付き合ってする人いるからね？」

「それは……そうなんですけど」

「え？Aさん的にはどれくらいでって思ってるの？」

「20代の内には……子供も安心して産める歳に産めればなぁって思ってるので」

「えっと……Aちゃん、ちなみに今はちゃんと避妊してくれてる？」

唐突な剛の発言に顔が真っ赤になるA。

「えっ！？」

「あほか！まだしてへんって！」

『え？！』

「？」

「おま、不能になったんか？」

「光一くん、大丈夫？」

「ちゃうわ、Aは俺が初めてやから……いろいろ、考えてんねん俺なりに」

「あ、そういうこと」

「38にもなってそれはぁ初心すぎるやろ」

「えぇやん、俺らのタイミングで進めさせろよ」

「ははっ、なんにせよ、幸せそうで良かったよ」

「それはそうやな」

相方と昔からの友人にからかわれながらも、からかわれるのが嫌じゃないと思えるのも、
今の彼女がAだからかなぁとしみじみと思う夜だった。

32.同棲はじめます　ヒロインside→←31.打ち上げで……　光一side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す