29.ぼくらの勇気未満都市2017 ページ6
グランドゼロの建設現場にバスで向かい、
前回潜り込んだ場所から入り込むヤマトとタケル。
が、その様子は監視カメラで移されており、政府の人間は気づく、
そして、いよいよ突入というタイミングで、
ウィルスを入れるビンが入ったケースをヤマトが落とし、中に入っていたビンが割れてしまう。
「ヤマト君、どうした？」
「ぁああっ……割れちまった」
「おぉってことは？」
「駄々洩れで死ぬだろうな……これにウィルス入れると」
「死んじゃいますか……」
「俺の責任だ、俺が行く、お前は残れ」
「いやいや、ここは独身で彼女もおらん私が」
「いや、だけど「いちゃつくなよおっさん」
その声に振り向くと、そこには小学生から高校生までの様々な少年少女がいた。
その中にはヤマトの生徒、高木がいる。
「こいつが、新入りのハゲ？」
「剥げてないんだがぁ」
「先生！リアルダンジョンどこ？」
「高木……お前どうして？」
「いっときますけど、先生のPCこっちから丸見えだから」
「居場所もバレバレだから」
「ついでに監視カメラも殺しといた、直すのかかるよぉ？」
「何者？」
「あ、はい、腐女子と小学生とニートです」
「高木です」
「いや、そうじゃねぇよどうしてここに来たのかって聞いてんだ」
「俺が水汲むよ、だって死ぬのは大人だけなんでしょ？俺達全員二十歳未満っすよ」
「高木」
「俺はうちのパーティーの仲間だからな」
「じゃあ君が俺をパーティーに入れてくれたリーダーの」
「主って呼べ」
「うちらWi-Fiじゃなくて心で繋がってるんで」
「電車賃はもらいます」
「だめだ！生徒を危険な目に合わせるわけにはいかない」
「現実と向き合えって言ったの先生っすよ？」
「だめだ！」
「あ、そういえば、昔お前も一人で街に薬取りに行ったっけ？めっちゃかっこつけて」
「あ……俺は別に」
「かっこつけたいときにかっこつけさせたりぃな」
「行くぞ！」
『おう！』
「高木……」
そういって、高木は仲間たちとウィルスが湧き出る場所を探しに向かうが、
施設内が入り組んでいるため迷ってしまう。
「先生おつかれーっす」
「別に、疲れてない」
「ちょっと今迷ってる」
「いいか、高木、耳をすませろ、水だ地下水の湧き出してる音を聞くんだ」
「へぇい……しっ」
高木たちがウィルスの湧き出している場所を探しているころ、
モリ達はバスジャック犯の振りをして、水筒を爆弾に見立てて必死に機動隊が近づかないようにしていた。
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結城綾(プロフ) - Karinさん» Karinさんコメントありがとうございます。私もKinkiKidsの大ファンで、自分の中での最大限甘い光一くんをイメージ壊さないように書けていたらいいなと思っているんですが、楽しんで読んでいただけて本当に嬉しいです、これからもよろしくお願いします。 (2023年4月3日 20時) (
レス) id: c0d3918841 (このIDを非表示/違反報告)
Karin(プロフ) - KinKi Kidsの大ファンなんですがキンキの夢小説を書いてくださる方がそこまで多くないのでこのお話を見つけた時すごく嬉しかったです。いつも更新を楽しみに過ごしてます。このお話大好きなのでこれからも頑張って下さい！ (2023年1月7日 0時) (レス) id: 9e7f4b97d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結城綾 | 作成日時：2022年12月7日 12時
