56.舞台終演後楽屋で ヒロインside ページ40
紅蜥蜴の公演終了後、楽屋でメイクを落とし着替え終わって、帰り支度を整えていると、
コンコン
ドアのノックする音がしたので、「はい」と返事をすると、
「入ってええかな?」
光ちゃんの声がしたので、「どうぞ」と返事を返す。
ドアを開けて入ってきたのは、光ちゃんだけじゃなく、もう一人いた。
「お疲れ様」
「お疲れ様です、見に来てくださってありがとうございます」
「A、大丈夫やで、ちゃんと俺とAが付き合ってることは伝えてあるから」
「あ、うん」
「初めまして、斎藤と言います」
「あ、A Aと言います、初めまして」
「その顔は、僕の事わかるみたいだね」
「あ、はい、SHOCKの舞台監督をされてた……」
「そう、今は光一くんのサポートなんかをさせてもらってます」
「よろしくお願いします」
「よろしく、それでさっそく本題なんだけどね」
「は、はい」
「光一くんからも話が合ったんだけど、来年のSHOCKにリカ役で出てもらう事になりました」
「……え」
唐突に告げられ、驚く私、たしかにいつか出てほしいって言われてたけど来年になるなんて思ってなかった……。
「?あれ?オファーかけてたんだよね?」
「うん、おーい、大丈夫か?」
「えっ!?来年……来年……すぐじゃないですか?」
「そうやな、年明けすぐに稽古はいることになるよ」
「……ううっ、ふっ……」
思わず涙があふれてきて止まらなくなる。
「ええっ?なんで泣くん?」
「だって……だって……ずっと、出たいって思ってたから」
「泣くほど喜んでくれてありがとうな」
「でね、Aさん」
「は、はい」
「来年はおおよそ今年見てもらった舞台構成の流れで行くと思うんだけど、
来年以降の公演は、EndlessSHOCKの内容が変わるかもしれない」
「え……?」
「光一くんがね、君と新しいSHOCKを作ってみたいって言ったんだ」
「……光ちゃん」
光ちゃんを見る私、それを優しく見つめてくれる。
「Aと出会ってから生まれた気持ち、それを込めた脚本にしたいと思ってる、
だから……しばらく俺が納得いくまで付き合ってほしいんや」
「……はい、がんばります」
「ありがとう、とりあえず、来年はよろしく、リカ」
「はい」
こうして、私の、リカとしての来年の4月・5月の帝国劇場、8月・9月の博多座のEndlessSHOCKの出演が決まった。
57.新堂本兄弟クリスマスSP ヒロインside→←55.新たな挑戦 光一side
67人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
結城綾(プロフ) - Karinさん» Karinさんコメントありがとうございます。私もKinkiKidsの大ファンで、自分の中での最大限甘い光一くんをイメージ壊さないように書けていたらいいなと思っているんですが、楽しんで読んでいただけて本当に嬉しいです、これからもよろしくお願いします。 (2023年4月3日 20時) (レス) id: c0d3918841 (このIDを非表示/違反報告)
Karin(プロフ) - KinKi Kidsの大ファンなんですがキンキの夢小説を書いてくださる方がそこまで多くないのでこのお話を見つけた時すごく嬉しかったです。いつも更新を楽しみに過ごしてます。このお話大好きなのでこれからも頑張って下さい! (2023年1月7日 0時) (レス) id: 9e7f4b97d1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:結城綾 | 作成日時:2022年12月7日 12時