不登校少女と無気力少年【国見英】

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あれからいつも通りに時間が過ぎて行き、今日は金曜日


またまた取るのを忘れていた私におじさんが封筒を渡してきた


その封筒に貼られたままになったあの付箋


捨ててくれてもよかったのにと思い付箋を取ると、私の文字の下に書かれた文字…


−数学が1番ねむいよな−

「え、」


まさか、返事が来るとは思わなかった

しかも今回は完全に私に問いかけている口調だ


さすがに無視はまずいよね…










−個人的には英語です−


新しい付箋にこう書いて封筒に貼った


数学も嫌いだけど英語が1番嫌いだ


1年の時はよく授業中に居眠りしてたっけ…



そんな事を考えながらまたポストに入れた







.






「なにこれw」

金曜日

また私の文字の下に返事が書かれていた


あーたしかに、と書かれた下に英語の教師の宮本先生の似顔絵が書かれていた



封筒が濡れてたり折れてたりする事が1回もなかったから、すごく真面目な人なんだろうと思ってたけど

そうでもなかったみたいだ

不思議な人だな



この人の事がもっと知りたい、

心の奥底でそう思った









.


− 絵上手いんですね笑 −


.


−それ褒めてんの？笑
なんか絵かいて−


.


−え、私がですか…−


.


−俺かいたから
きょひけんなし−


.


−何かけばいいか分かりません…−


.



−じゃあ自画像かいて
原の顔見たことない。気がする −



.




「自画像か〜…」



てか、


私めっちゃ楽しんでんじゃん

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