電話 ページ5
1年の三学期から学校に行かなくなり、今は2年の一学期だ
2年になってからも1度も学校に行ってない
私は1組らしい
クラスメイトは誰がいるのかすら全く分からない
たまに担任の先生が電話をかけてくるが、正直めんどくさい
というか、先生もこんな不登校の私をめんどくさがっているはず、いや、めんどくさがっている
声を聞いていれば誰だってわかる
10:00
リビングの掃除をしながら先生から今日電話がかかってくる事を思い出しため息をついた
もう今の私は学校に行くつもりなんて一切ない
おじさんもそれを許可してくれている
なのに先生が許してくれない
なぜ？！
毎回言われるのが、将来どうするつもりだ。というセリフ
今おじさんが働いているおじさんの知り合いがやっているパン屋で働くつもりだと何度も言っている
おじさんもおじさんの知り合いも快く承諾してくれている
なのに先生はもう一度ちゃんと考えろ、と言う
だからなぜ？！
めんどくさいと思っているのなら放っておいてくれればいいのに
.
「ただいま」
「おかえりなさい。お風呂湧いてるよ」
「やっぱ帰ってすぐお風呂に入れるのはありがたいな！
この匂いはシチュー？」
「うん。温めとくから早く入ってきてー」
「了解！」
18:30
おじさんが仕事から帰ってくる時間
帰ってすぐ食べれるように、ご飯を作って待っている
でも今日は金曜日
疲れているおじさんは金曜日は10時に寝る
お風呂を先に入っておいてご飯を食べてそのまま寝れる方が楽らしい
だから金曜日は先にお風呂を沸かしておく
.
「はい。失礼します」
耳元で電話が切れる音が聞こえ、私は大きなため息をついた
先生との会話はやっぱり疲れる
「おつかれ笑
はいこれ、ポストに入ってたよ」
おじさんが歯磨きをしながら机の上に封筒を置いた
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作者名：高菜 x他1人 | 作成日時：2023年1月22日 23時
