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「原さんもさー、こいつに気をつかって今も1人でいるんでしょ？」
「え？」
「隣町の高校通ってんのこいつ。どこ住んでるかも知ってるけど、教えてあげよっか？」
「なんで、知ってるの？…」
「なんでって。こいつ今遊びまくってるよ？w
なんか前の高校でいじめられてって泣いて同情誘って、いろんな男子と遊んでるらしーよー。2組のクラスラインにこいつに弄ばれた男子がこいつの住んでる家の写真はったらしいよ笑」
何も、言葉が出てこなかった
真依はそんな子じゃなかった
それは本当に真依？
聞きそうになったけど、写真に映る女の子は間違いなく真依だった
中学の頃は何度も見た真依の笑顔だった
真依が幸せでいてくれればそれでいいとは思ってたけど、いざその姿を目の前で見せられるとなんとも言えない気持ちになった
悲しさ？ 寂しさ？ それとも怒り？…
自分でもよく分からなくなった
「もういいや…」
「え？なに？」
「…なんでもないよ。教えてくれてありがとう」
私は今出来る精一杯の笑顔でそう言った
そして、鞄を持って立ち上がった
「ちょ原さん、どこ行くの？」
「帰る」
.
−おじさん
1年生の間は頑張るって言ったけどもう無理だった笑
夕飯はこれから私が作るね
帰り待ってます −
校門を出ておじさんにLINEを送った
するとすぐに返信が来た
− そっか
夕飯楽しみ！！！^^−
私はスマホをポケットにしまい、ゆっくりと学校の方を振り返った
そろそろ2時間目が始まる頃かな
ここ最近毎日私が黒板消してたけど、これからは誰が消すのかな
私がいなくなった席はどうなるのかな
まぁいいか
私には関係ないし
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作者名：高菜 x他1人 | 作成日時：2023年1月22日 23時
