76.にやり、にっこり ページ37
「何も見てないよ。ただ…」
ちゃんと伝えようと思い、あの時の彼らの言葉を思い出す。途端に恥ずかしくなって少し顔が熱くなった。
「気持ち悪りぃな…」と自分に引かれる。なんたることでしょう。きっともうすぐ君もそうなるんだから。
「“
魔力を込めて、ジトーとこちらを見下す魔神の私に、思いっきりおでこをぶつけてやる。
痛がる彼女の脳内には、さっき私が感じたぬくもりと言葉がさぞ鮮明に流れているはずだろう。
こういうの、以心伝心っていうのかな？あれ、意思伝達？記憶発信？
…ゴウセルと被っちゃうや。
それはさておき、ずっとふてくされたようにそっぽを向く女神の私に向き直る。なんというか、とてもつまらなさそう。
「君は知りたくないの？」
「キョーミないよ。…つまんないの」
「…それは今の状況のこと？戦えなかったこと？私が壊れなかったこと？……身体を、乗っ取れなかったこと？」
途端にニヤリ。こちらを横目に微笑む彼女は、私が知る女神とは違う雰囲気だった。けれどこんな女神族を私は、どこかで知っている気がする…
少し頭が痛くなって抑える。その瞬間、この真っ暗な空間に白いヒヒが入り、辺りが地震の如く揺れ出した。
驚いて思考が吹っ飛んでしまった。
冷静にポツリ、女神は言う。
「今ここで思い出すようなことはしない方がいーよ。不安定になればなるほど、この空間は壊れちゃう」
「う、うん…」
すーはー深呼吸して平常心。よーしよーし。治まったぞー。頭痛も地震も。
改めて「何がおかしいのかな？」と笑顔で、そう笑顔で尋ねる。
ニヤリではなく、にっこりと。
「…こわい」
「君に真顔で言われても信憑性ないなぁ…」
なるほど。確かに彼女のねじ曲がった態度と表情は私にあるのかもしれない。だがしかし、繰り返し何度も言うが私はここまでではない。
ただ、似通っているだけである。
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リオ(プロフ) - ウォンさん» お久しぶりー！ありがとうね〜！！ (2020年7月9日 21時) (
レス) id: 0673ec93e1 (このIDを非表示/違反報告)
ウォン(プロフ) - りおちゃん！！、！久しぶり！！私もまだ生きてます！応援してるね！！ (2020年7月9日 11時) (レス) id: 76603ce61b (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - 瑞樹さん» ゆっくりですけど、また書けていけたらいいなと思います。 (2020年7月9日 7時) (レス) id: 0673ec93e1 (このIDを非表示/違反報告)
瑞樹(プロフ) - まさかまた戻ったきてくれたなんて………！これからも応援してます！ (2020年7月8日 21時) (レス) id: fb3dbf3e6d (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - みかやしさん» ありがとうございます。本当にもう、気長に待っていてください… (2020年7月8日 20時) (レス) id: 0673ec93e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rio1001/
作成日時：2018年7月6日 15時
