61.理解 ページ22
「あっ！メリオダス起きた！？」
どういうことだ。
頭の中はその言葉で埋め尽くされた。
エリザベスに肩を借り、みんながいる場所にたどり着いた。
そこには手当をしてもらったところのスレイダー、石化して横になっているマーリン。布一枚姿のゴウセル。
みんないた。無事だった。
心の中でホッとしたのも束の間、数行前の文に戻る。
数秒間固まった後「は…？」と小さく声が漏れた。エリザベスも大変驚いた表情だ。
目の前には先程眠っていたはずのAがいたのだから。変わりなさそうに笑っている、瞳も痣も元どおりになった彼女。
「なんで、お前…」
「ん？」
「いやだって…は…」
脳が追いついていない。
ゴウセルがガランに幻覚を見せて俺たちを救ってくれたのは秒で理解できた。しかしこの現状は全く理解できない。
俺の神器でも使ったのか？いやでもだとしても元どおりなのはおかしい。じゃああっちで寝てるのは偽物か？ちょっと胸触って確かめてこようか。
「今絶対変なこと考えてるでしょ」
ジトーっとした目つきで睨まれる。ちっ、バレたか。
とはいえ自問自答してもわかるわけがないので本人から直接説明してもらうことにした。
「よく見なよ私の体。なんなら触ってみて？」
「おーなかなか積極的じゃあ…ない、か？お？」
いつもの如く正面からその膨らんだそれを揉もうとした。だがしかし、俺の両手は彼女を捉えることなく空を切る。正確には、Aノ体を貫通したのだ。
同時に何やら冷たい感触。手に取ってみるとそれは“
顔を上げてAを見ると、困ったような笑みを浮かべていた。
*
「Aの魂をこれに？」
「ああ。私と同じようにAの意思だけを移し替えた。あの膨大かつ強大な魔力を抑えるためと、これからの戦いのためにな」
アルダンに魂を移したらしいマーリンは言う。
ただ眠らせただけではAの身体は再び目を覚まして暴れ出す。そこで、魔力の半分とAの意識をマーリンの魔力で固めた琥珀の中に移したのだ。
おかげさまでAの体は半透明。
一つ目の理由はわかった。問題は…
「戦いのためってのは？」
大方察しはついているが、改めて尋ねる。マーリンは、表情一つ変えずこう告げた。
「Aの魔力の片割れを元に戻す」
そう。望まぬ答えを。
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リオ(プロフ) - ウォンさん» お久しぶりー！ありがとうね〜！！ (2020年7月9日 21時) (
レス) id: 0673ec93e1 (このIDを非表示/違反報告)
ウォン(プロフ) - りおちゃん！！、！久しぶり！！私もまだ生きてます！応援してるね！！ (2020年7月9日 11時) (レス) id: 76603ce61b (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - 瑞樹さん» ゆっくりですけど、また書けていけたらいいなと思います。 (2020年7月9日 7時) (レス) id: 0673ec93e1 (このIDを非表示/違反報告)
瑞樹(プロフ) - まさかまた戻ったきてくれたなんて………！これからも応援してます！ (2020年7月8日 21時) (レス) id: fb3dbf3e6d (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - みかやしさん» ありがとうございます。本当にもう、気長に待っていてください… (2020年7月8日 20時) (レス) id: 0673ec93e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rio1001/
作成日時：2018年7月6日 15時
