王子様とわたし。 (ページ8)

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｢とりあえず学校では喋り方普通にして！｣

｢高橋も俺らしく喋れよ
私～とか言うなよ！｣

｢まぁ、それは気をつけるけど。
そんなことより今日どうすんの？あんたの家も知らないし、家族構成も知らないし。
あんたんちで生活しなきゃいけないのも苦痛、最悪｣

｢そんなん言ったら俺もやからな？｣

｢てか、お風呂とかは？
まさか見ないよね？？｣

｢しゃあないやろ、見るしか。
風呂入らんわけにもいかないし｣

｢はぁ？無理！今すぐ元に戻って！！｣

｢じゃあどうやったら戻れんねん｣

｢また、階段から落ちる･･･とか･･･？｣

｢無理やろ！なんでまたあんな痛い思いせなあかんねん！
だいたいお前があんなとこで落ちひんかったらこんなことにならんかったやろ｣

｢それはまぁ、そうだけど。
別に助けてもらわなくてもなんとかなったし｣

｢ならんわ、あほか！｣

｢まぁ、それは、なんていうか、ありがとうって感じだけど｣

｢まぁ、ええけど｣

ぷいっとそっぽを向く私を見て
いや、中身小瀧な私を見て
なぜかこんな時に、ええとこもあんねんでなんて
言ってたシゲの言葉がふと頭に浮かんだ。