王子様とわたし。 (ページ12)

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12 Nozomu side. ページ12

｢とりあえずここが俺の家やから。
部屋は2階上がったらすぐ｣

｢ありがとう。
ねぇ、本当に荷物とか交換しなくちゃいけないの？｣

｢当たり前やろ。
お前のピンクの携帯、俺が持ってたら変やろ｣

｢だって。私にきた連絡は私が見たいじゃん｣

｢はぁ？そんなもん俺が適当に返しとく｣

｢だからぁ！そういうんじゃなくて･･･
まぁ、しょうがないか･･･｣

｢なんなん？？
とりあえず俺の周りの女の子は目ざといから
お前と付き合ってるとか勘違いして
俺んとここられても困るからな。
そういう意味でも交換しといた方がええやろ｣

｢はいはい
LINE変なこと返さないでよね！｣

｢それはお互い様やろ！
お前も当たり障りなく返しとけよ！｣

｢はいはい｣

｢お前ちゃんと聞いてんのか！
わからんことはお互いLINEで聞き合う！
それでええな？｣

｢わかってるよ！お風呂は絶対目閉じてよね！｣

そう言ったかと思えば、ものすごい
勢いで俺ん家の玄関を閉めて入っていった。

文句言いながら自分の家のテンションやんけ。

あぁ、めんどくさ。