□君距離、27■ ページ27
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隆「んだよ…あれ、」
「…別になにも…、」
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目の前には、怒った顔をしたお兄ちゃん。
…あ、なんでこうなったかって？
それは……
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さっきふてくされた顔して私たちを見ていたお兄ちゃんが
無理やり片岡先輩と私の腕を引き離し
お兄ちゃんが私を空き教室に閉じ込めました。
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だから…その…、密室に二人きり…ってことです。
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「おにいちゃ…、」
隆「やっぱ付き合ってるの？」
「違うって…」
隆「だって、抱き合ってたし？」
「あれは片岡先輩からっ…」
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隆「…なんかすげえ腹立つ、
Aが…直人さんと話してたりすると」
「えっ…？」
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な、なにそれ……、
お兄ちゃんにそう言われ私の胸はきゅっと締め付けられた。
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私はこの空気に耐えられなくて
「お兄ちゃん、もうもどろっか？」
そう問いかけた。
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だけど
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隆「まだ、ダメ」
そう言ってさっき片岡先輩に抱きしめられたように
同じようにお兄ちゃんにぎゅっと抱きしめられた。
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「っ……お、お兄ちゃんっ、」
隆「…なんか無理、直人さんのところには行かせねぇ。」
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「……っ、」
そんなの、反則だよ。
期待……、しちゃうじゃん。
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作者名：SKちゃん | 作成日時：2014年10月27日 0時
