□君距離、26■ ページ26
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あれから、結局片岡先輩に呼ばれ
お兄ちゃんの隣でお弁当を食べることはできなかった。
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直人「それでさ〜…！」
片岡先輩は一生懸命話してくれている。
……だけど全く話が入ってこない。
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直人「…Aちゃん？」
お兄ちゃん…近いよ。
ユリにあんな笑顔見せないでよ。
あんな風に…笑わないで。
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直人「…おーい！」
「えっ、あ…」
直人「も〜俺の話聞いてた!?」
「ご、ごめんなさい…聞いてなかったです…。」
直人「なんだよ〜も〜」
ほっぺたを膨らませた片岡先輩、
…なんかリスっぽい…(笑)
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直人「あ〜今笑ったでしょ！」
「だって片岡先輩の顔が！」
直人「なんだよそれ！不細工だって言いたいのか!?」
「そんなこと一言も言ってないですから！」
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そんな風に言い合いしてると
また
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隆「A」
昨日みたいに私のそばに来るの。
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「ん…？」
だけど、今日はお弁当箱を持ってない。
座っていた場所にまだ、食べかけのお弁当が置いてある。
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隆「………、なんでもない」
そう言ってお兄ちゃんはまたユリの隣に座った。
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私が不思議そうにお兄ちゃんを見ていると
片岡先輩が私を後ろからぎゅっと抱きしめた。
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「へっ…！」
勢いよく振り向けば
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直人「隆二、嫉妬してんだろ(笑)俺とAちゃん仲良いから」
と私の耳元でそうつぶやいた。
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直人「ほら、隆二見てみな」
そう言われお兄ちゃんのほうを見てみると
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ユリが一生懸命お兄ちゃんに話しかけているのに
お兄ちゃんは完全に私を見ていて
隆「……」
ふてくされたような顔をしていた。
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作者名：SKちゃん | 作成日時：2014年10月27日 0時
