□君距離、21■ ページ21
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登坂先輩と話し込んでいたら
あっという間に学校についた。
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臣「…んじゃ俺、あっちだから」
「あ、はい…！」
臣「帰り、1年生の靴箱で俺待ってるね？」
「あ…わかりました！」
登坂先輩はひらひらと手を振り2年生の靴箱に向かっていった。
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忘れてた、これから登坂先輩と帰るじゃんね……、
なんか、登坂先輩のこと好きな人たちに申し訳なくなってきた……、
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私はそんなことを想いつつ靴箱から上靴を出し履き替えて廊下を歩き始めた。
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靴箱から歩き始めて10秒後。
目の前にはかなり目立つ金髪の男の子。
……正直今一番逢いたくない人が私の目の前に立っていた。
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岩「おはよ？」
「……おはよう…、」
岩「そんな嫌な顔しないでくれる？(笑)」
「別に嫌な顔なんて…っ」
岩「んまあ、いいけど。
俺ずっと、待ってたんだけど？」
「待ってたって…誰を？」
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私がそう言うと岩田くんは
私の腕をグイッと引っ張り顔を近づけてきた。
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「っ…っ//!?」
岩「誰って…Aちゃんしかいないでしょ？」
「…っ…」
やっぱり、ある意味この人苦手だ。
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「ちょっ…離してっ、近い」
岩「俺の話が終わったらね？」
「なっ…教室でいいじゃんっ」
岩「ココじゃなきゃダメなんだけど」
……何言っても聞かないパターンだよね、これ
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「わかったから…早くして」
岩「…昨日、言ったこと覚えてるよね」
岩田くんにそう言われ、忘れかけていたあの言葉を思い出した。
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「覚えてるけど」
岩「……あの傷つくっていう意味…教えてあげるよ」
岩田くんの言葉に、思わず口の中にたまっていた唾を飲み干した。
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岩「……隆二さんね、完全ユリちゃん狙いだよ？」
そう言って岩田くんはくすっと笑った。
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作者名：SKちゃん | 作成日時：2014年10月27日 0時
