□君距離、01■ ページ1
.
.
.
朝六時に起きて
お弁当と
朝ごはんをつくる。
.
.
幼いころに両親を亡くした私は
お母さんみたいな役割を毎朝こなしていた。
.
.
目玉焼きにトースト…かなり一般的な朝ごはんを作る。
………一人分ではなく、二人分。
.
.
私がご飯を食べ始めるころ
ガチャッとドアの開く音がした。
.
.
隆「…ただいま」
眠たそうに私にそういうのは
「おかえり」
私のお兄ちゃん。
.
.
隆「あー…ご飯途中だった?」
「ううん、今食べようと思ったところ。」
隆「そっか?」
.
.
そう言ってお兄ちゃんは来ていた服を脱ぎ捨てた。
.
.
兄妹なら、裸なんて見ても恥ずかしくないのに
私は……恥ずかしくて仕方ない。
.
.
隆「昨日の女、香水すごくてさ〜」
……朝から何を言ってるんだって
普通妹なら突っ込むかもしれないけど
.
.
「…そうなんだ……」
突っ込めない。ただ、傷つくだけ。
.
.
お兄ちゃんの裸を見て恥ずかしいのも
女の話されて傷つくのも…
.
.
お兄ちゃんに‘恋’しているせい。
.
.
.
--- 君との距離、0センチ。
.
.
426人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:SKちゃん | 作成日時:2014年10月27日 0時