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あれから、
隆二先生と女の人のことが頭から離れないまま
お昼を食べて
ちょっと話して帰ってきた。
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健二郎くんたちと話したけど
話の内容は頭の中には全く残っていない。
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「…はぁ……」
ため息なんて…いつぶりだろう。
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ずっと幸せな気持ちだった。
今ももちろん幸せ。
幸せなはずなのに。
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先生のこと…疑ったりしたくないのに。
疑ってしまいそうな自分が居た。
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ベランダに出ると
大きな丸い月が光っていた。
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「…電話…してみようかな。」
聞かなきゃ。
ちゃんとすっきりしよう。
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電話を耳に当て
2コールで隆二先生は出た。
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隆「もしもし…?」
「もしもし…」
隆「どうした?Aから電話かけてくるなんて…」
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隆二先生の優しい声を聴いたら
思わず言いたいことが言えなくなった。
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「……」
隆「A…?」
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「…声が聴きたくなっただけだよ。」
違うよ。
先生…あの女の人誰?って
聞きたいんだよ。
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隆「そっか…なんかすげぇ嬉しい(笑)
そう言えばさ今日山下とかと遊んだんだろ?
どうだった?」
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「楽しかったよ…?すごい楽しかった。」
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なんで言えないんだろう。
どうして聞けないんだろう。
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なんで…先生のこと疑ってる自分がいるんだろう。
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作者名:SKちゃん x他2人 | 作成日時:2014年8月25日 15時