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岩田くんに紅茶を入れて
私は岩田くんに向かい合うように座った。
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「教室まで…行きたかったんだけどね」
岩「行きづらかった?」
「んー…ちょっとね。」
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怖いもん、誰に何を言われるかわかんないし。
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岩「ゆっくりでいいんだよ…落ち着いたら来なよ。」
「うん…ありがとう…」
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前の一件があり、岩田くんとは少し距離を置いていたけど…
だけど、あの優しさは変わっていなかった。
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岩「それでさ、マネちゃん」
「ん…?」
岩「今市先生のことで、言いたいことがある。」
「……なに…?」
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岩田くんの真剣な顔を見たら
少しだけ…嫌な予感がしたんだ。
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岩「今市先生…お見合いしてたんだって」
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ほら…予感は当たった。
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「えっ…?」
岩「転校生のやつが、言ってたんだ。」
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直人くんが…?
もしかして…
あの時引き留めたのは、このことを話したかったから…?
いや…でも私たちのことは知らないし…
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「なんで…直人くんが?」
岩「…そのお見合い相手が…
転校生の姉貴だったんだって」
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岩田くんから放たれた言葉は
私の心に傷をつけた。
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岩「本当かわかんねぇけど…写真貼ったのも転校生の姉貴だろうな…」
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この前私が女の人といたことを聞いたとき
隆二先生は「その人とは何もない」と言った…
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先生の嘘つき……
なんもなくないじゃん。
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作者名:SKちゃん x他2人 | 作成日時:2014年8月25日 15時