107*臣 ページ17
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大量に貼られた写真を
俺は破るように剥がした。
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すべて剥がし終わり
俺は隆二の待つ保健室に向かった。
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臣「隆二？」
隆「臣…ごめん、剥がしてもらっちゃって。」
臣「いや、平気。」
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隆「A…大丈夫かな…」
臣「さっき、見かけたけど泣いてた。」
俺がそう言うと隆二は立ち上がった。
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臣「行くなよ、今日は逢うな。」
隆「でも…」
臣「今日だけはそっとしていてやれ。」
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隆二の気持ちだってわかってる。
だけど…今逢ったら余計に苦しむのはAちゃんだ。
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臣「隆二…」
隆「わかってる、臣が言おうとしてること。」
臣「…」
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隆「だけど…今は考えられねぇ…
アイツのこと守りてぇ、」
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臣「前も言ったろ…負担が大きいのはAちゃんだ。」
隆「……俺が守るんだよ、何があっても。
アイツのそばには…俺がいなきゃダメなんだよっ」
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隆二はそう言って保健室を飛び出した。
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こんなことになって、壊れてく二人は俺だって見たくない。
だけど、Aちゃんが傷つく前に
隆二がちゃんと決断しなきゃ……
もっともっと、Aちゃんには負担がかかって
傷つくんだよ…
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作者名：SKちゃん x他2人 | 作成日時：2014年8月25日 15時
