6話 ページ7
「運転手さん、この子に住所聞いて送り届けてあげて…あと、これ。…帰るまでの金額いくらかわからないけど代金渡しとくから〜。」
「わかりました」
「ま、待って下さい!!あの!名前…名前教えて下さいっ」
私は無理矢理タクシーに乗せられ、サヨナラをしようとする男性に問いかけた。
「あ、まだ自己紹介していなかったね。俺は凛月…朔間凛月だよ」
「わ、私はっ…花咲Aです!今日のお礼はきちんとしますっ。ありがとうございましたっ」
「うん、楽しみにしてる。じゃあ、またね
Aちゃん」
その言葉を最後に凛月君と別れた。
その出来事から一週間が経った。
私は変わらず社畜として働いている。先輩へお茶を出したり、書類整理をしたり…空いた時間には服のデザインを趣味で考えたり。
自分は何のために仕事をしているのかわからなくなっていた。
心が冷たい。凛月君を探してきちんとお礼をしてから消えるなら消えたい…。凛月君を探す何か手掛かりが欲しい…。
仕事中、ずっと凛月君の事を考えていた。あの優しい声…もう一度聞きたい。
神様…こんな私の小さな願いは叶えてくれますか?
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紅狼鬼(プロフ) - 猫愛りあさん» ありがとうございます(⚲□⚲)グダグダの文章ですみません。いま、新しく作品を考えています!お暇なときチェックしてくださると嬉しいです(^^) (2月26日 15時) (レス) id: 3e3ff661c8 (このIDを非表示/違反報告)
猫愛りあ - 感動したぁ…泣き泣き泣き (2月26日 14時) (レス) @page44 id: 02dbe6c294 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅狼鬼 | 作成日時:2021年9月7日 19時