吸血鬼な6人と生贄だった少女【騎士A】

-19- ページ20

ば「はい、どーぞ」


目の前には満面の笑みのばぁうくん
その後ろにはそうまを除いた4人


どうしてこうなったの……


事の発端は１時間前_____





___ダンスパーティーまで後2日になり、みんなと昼食を食べていた時だった



し「なー、今日は俺と遊ばね〜？」


貴「無理。今日もそうまくんと練習だから」



目の前にあるスープを1口飲み込む

あっつ、
思いの外、熱くて驚く



そ「A〜？？俺、昨日何て言った？」



そうまくんの言葉に頭の上にははてなマークが浮かぶ


昨日？何か？


ハッ！と思い出す

そうだ昨日そうま、と約束した……


貴「そうまくんのお名前を呼び捨てにする事デス……。」


そうまくんはコクコクと頷き
周りの皆は目を張りながら固まっている


そ「で、俺と今日なにするって？」


悪魔だ……
この人は正真正銘の悪魔だ……！


貴「そうまく、……そうまとダンスの練習デス」



少しの羞恥心で俯く

これは予想だけどそうま、はきっと満面の笑みだと思う


この悪魔めぇ……！！



ば「なら！俺の事も呼び捨てにしろよ〜！」



て「俺、じゃなくて僕達ね！」



突然の大声に驚きながら顔を上げるとてるとくんがばぁうくんを手刀でチョップしていた


ばぁうくんはあで！、と顔を歪める



そして、冒頭に至る____と





貴「無理、です……！」



勿論断るに決まっている



ゆ「はぁ〜？」



ま「なんで〜！！」



ゆきむらくんは不機嫌そうに顔を歪め、まひとくんは頬を膨らませる



貴「何でって……そりゃ、そうまく……そうまにはダンスのお礼をしたかったし……
皆にはお礼する事なんてないでしょ？」



お礼する事なんてない



なんて言ったけど本当は沢山ある

けど、恥ずかしい……じゃん？


1人ならまだしも皆を呼び捨てなんて……
小さい頃から君付けだったから慣れないし、出来ればずっと君付けで良かったんだけどね




ま「そんな人には……！！」


まひとくんが手を構える


まさか……！

-20-→←-18-

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す