【Dr.STONE】空白の原稿【男主】 (ページ18)

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17冊目ページ18

朝起きると少し外が騒がしかった
俺は自分のパーカーを羽織り倉庫の外へ向かう

千空「よぉ、よく寝れたか？」

『あぁ？』

コハク「あやつあんなに柄が悪かったか？」

千空「低血圧だ。気にすんな。」

ヨロヨロと三人のもとへ近寄る
話によると、クロムの助けたいルリという子を助けるために万能薬を作るらしい

千空「俺ら科学王国が作るのは“抗生物質”」
「人にとりついた細菌をぶっ潰す。科学の万能薬だ」

『は？』

クロム「今すぐ作ろうぜ！」

コハク「何がいる！？」

千空「あらゆるブツがたんねぇっつったろうが。聞きやがれ」

『俺のことは無視かよ』

万能薬...
サルファ剤ならなんとかなりそうだな...
嫌でも、しぬほど大変だぞ。

千空「死ぬほど根気と人手がいるが、100億%必ず万能薬に辿り着ける」

『ﾊﾊｯマジ？』

クロム「答えはもう決まってるぜ！」

千空「俺らは神様でも天才でもねぇ。一歩ずつ一歩ずつ、地べた這いずって作ってくんだよ」

『確かに俺らにぴったりじゃん』

俺は天才と呼ばれた。
だがそのうらには、底知れない努力と根気がある

ロードマップにはクロム達の分からなそうなことがあった
これは千空先生の科学教室だ

クロムの質問、コハクの質問にこたえてるのをみてるといつの間にか日が沈んでいた

『なぁ、俺。そろそろ寝さしてもらうわ～』

千空「あ、あぁ...」

やつれている千空に手を合わせてクロムの倉庫に足を向ける

空を見るとたくさんの星があった
そらそうか

この3700年あまり実感のわかない時間だ

そうだ。
この科学王国の道を記録しておくのもありかもしれない

この世界がいつか、もとに戻ったときどうなるかは予想ができない
果たして戻るかどうかさえもわからない

しかし、クロムやコハク。
この先できる仲間がいればなんとかなるのだろうか...

そんなことを考えているとゆっくり暗闇に包まれる

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