【Dr.STONE】空白の原稿【男主】 (ページ2)

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1冊目ページ2

俺が作家になる前。

俺には友達がいなかった。
何をするにも学校の図書室に行って本を読んでた。

自分の世界に入り込むことが出来る本が大好きだった。
それに執筆してる父親の姿を眺めていたのもあるしね

小学6年生の頃、ある人の勧めで本の原稿を作った。

それを出版社に出したところ本が出版された。
俺にとって凄い嬉しかった。
自分が自分の為だけに書いたものが本屋に売っているのだ。

その本が、本屋大賞になった。

そこから中学生になり沢山の賞を貰った。

だが、売れたお金は俺には入らず全部母親に吸い取られた。
俺が作家になる前に父親の浮気で離婚した。

そこから母は性格が荒れて男遊びに出かけていた。

俺は、本が大好きだった。
今じゃもう...

この世界のすべてが嫌いになった

好きなことして生きているはずなのに、現実に戻ればそこは白黒の世界。

俺は、新作のアイディアが出なかったので高校にいった。

約半月ぶりだった。
最低限の日数は行っているし、学力もそれなりにある。
別に退学になるほどじゃない。

放課後になり、図書室に向かった。
行く途中でものっそい目を引く頭にあった←
じっと見つめていると、彼はこちらに気づき近寄ってきた。

｢よう。お前が噂の本の虫か。｣

『あ？』

そいつはｸｸｸと笑って手を引っ張ってきた。

千空｢俺は千空。てめぇの知識。俺が買う｣

『は？』

こいつの第一印象は(何言ってんだこの白菜)だった。

『俺はめんどくさいことはしない』
千空｢ｸｸｸ。それはやってから言ってみやがれ｣

そう言って、科学室に連れていかれた。
そこからだった。
俺たちの友情が...。

初めて友達ができた。

それも対等の。

千空は言ってくれたんだ。

千空｢俺は茶畑大和の知識が欲しい。それでお前には最高の科学見せてやる｣

千空は初めて《作家》の俺ではなく《俺自身》を見てくれた
それから、俺は学校に行く度科学室に行くようになった。