さくらんぼ【夏油傑】 ページ5
教師夏油×3年A
*
『あっ!夏油先生〜』
「珍しいねみんな集まって」
可愛い生徒たちが何やら楽しいことをしてるっぽい。可愛くない悟も混じってるけど。
「何してるんだい?」
「傑もやってよ」
渡されたさくらんぼ。悟はベーっとさくらんぼのヘタを結んだものを見せてきた。
…なるほど?
口に入れて舌で結んで同じように見せた。
「早っ!」
『……でもこれでキス上手いって本当かな?』
「A僕としてみる?何かわかるかもよ?」
『えー……するなら夏油先生がいい』
そのまま授業のチャイムが鳴って解散した。
さっきの「するなら夏油先生がいい」という言葉が脳に焼き付く。
放課後、そろそろ帰ろうかというところでAに会った。
「遅くまで残ってたんだね」
『真希と野薔薇と雑誌見てました。さくらんぼのやつも雑誌に載っててやってみようってなったんですよね』
少し顔を赤くしてそう話した。
「Aは結べたの?」
『え?そりゃもうバッチリ。夏油先生ほど早くは無いけど……』
「試してみる?本当に上手いかどうか、」
「え」という声は聞こえなかった事にして顔を近付けた。お互いの息がかかるぐらいに。
ギュッと目を閉じるAにそっと親指を当てた。
「嘘だよ。生徒に手を出すほど飢えてないからね」
『……なにそれ、期待した私がバカみたい』
「期待したの?」
『っ、私夏油先生が…』
好きなんて言わせない。私から言うまでは言わせたく無いんだ。
さくらんぼのヘタを結んだ時と同じようにAの舌で遊ぶ。
次第に息が漏れて、胸を叩かれて離れた。
この唾液はどちらのものだろうか。
「Aの事が好きだよ。早く卒業しな」
『先生のばか、今さっき生徒に手を出さないって言ったのに!』
「で?上手かった?」
『…わかんない、初めてだし……』
初めて、か。
上手いか下手かなんて一生わかんないだろうね。
だってAは今後、私としかしないんだから。
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あずき - ドキドキの展開と読みやすさで、こちらを見つけてから一気に読んでしまいました!くまこさんの他の小説も読みに行きます!!これからも応援しています(*^^*)寒いので体調お気を付けください✴︎ (2023年1月5日 10時) (レス) @page28 id: 106ac23ac3 (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - 女将さん» ありがとうございます✨パンダ先輩のキャラがイマイチ掴みにくく希望に沿えない場合があると思います。それでもよければ書きますので、またお返事お待ちしています! (2022年1月13日 18時) (レス) id: 4d461ca81c (このIDを非表示/違反報告)
女将 - 真希ちゃん、カッコいい!!( ^ω^ )パンダ先輩の話って、作れます?、 (2022年1月12日 22時) (レス) id: 701342fb46 (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - 来栖さん» かっこいいと言ってもらえて嬉しいです!応援ありがとうございます🙏✨頑張っていきます!! (2022年1月3日 21時) (レス) id: 2f9771eb13 (このIDを非表示/違反報告)
来栖 - 真希先輩.......カッコいいですね!!キュンとしました!!大好きです!応援してます! (2022年1月3日 21時) (レス) @page29 id: fe1b1449e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くまこ | 作成日時:2021年9月30日 13時