思春期の短編集【呪術廻戦】

クズ共には【家入硝子】 ページ13

姉家入×妹A




*




「なぁ1年見た？」

「いや？まだ見てないけど」




春、私たちは少し前に進級して2年になった。
そして昨日は入学式だった。
今年も才能ある3人が入学してきたと夜蛾先生が言っていた。




「お前ら見に行くなよ絶対」

「「なんで？」」




理由は可愛い大事な妹が入学してきたから。
絶対会わせたくない！
…そんな願いは叶うはずもなく。




『おねーちゃん』

「コラ、来ちゃダメって言ったでしょ」

『だってお姉ちゃんに会いたかったんだもん』




2年の教室にひょこっと顔を出した妹。
Aは私と同じ反転術式が使える。

クズ共に会わせたくないから教室には来るなって言ってあったのに。




「……硝子の妹かい？」

「見んなクズ」

「よォ〜妹」

『夏油先輩と五条先輩ですね！こんにちは！家入Aです！』

「硝子と違って可愛いな」




妹は可愛いしバカ。だから私が守ってやんないと変な男(・・・)に騙される可能性がある。




「傑でいいよ」←変な男1

「俺の事も悟でいいぜ」←変な男2

「Aダメだよ。お姉ちゃんがダメって言ってるんだからダメ」

「暴論だな」

『…じゃあ傑先輩と悟先輩にします！』

「ホラ授業始まっちゃうよ、教室戻んな」

『うん、またねお姉ちゃん。後でクラスの子連れてくる！』




そう言って廊下を走って、ちょうど来た先生に怒られていた。
そんな姿も可愛いんだけど。




「なー硝子、Aって彼氏いんの？」

「…は？お前らにはやらんぞ。
仮に付き合ってみろ。私は義姉だからなよく考えろよ」




大事なA。
クズどもには絶対やらん。




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