思春期の短編集【呪術廻戦】

全部【五条悟】 ページ1

教師五条×高専4年A




*




「これなーんだ」

『…ケーキ？』

「正解！」




正解者にはご褒美を。髪を掬って僕の口につける。
それだけでAは耳まで赤くする。

……可愛いんだから。


周りから祝福されない関係。
だって教師と生徒だし。この事を知ってる人はいない。硝子ですら知らない。


高専内でAに外泊届を書かせて受け取る。
こうして僕の部屋へ泊めるのは何度目だろうか。




『やった〜！何ケーキかな〜』

「チョコと苺だよ。A好きでしょ？」

『うん！ありがと先生！』




付き合っても、こうして家に泊めてもいつまで経っても何もできない。

したくないわけじゃない、むしろしたい。

ただ先生という縛りから抜け出せなかった。
でも今日で終わらせようと思う。




『先生どっち食べる？』

「うーん、どっちも」

『え』




目を見開くAの前でケーキの上に乗っている苺を掴んで口に入れた。


ちょっと酸っぱい。




『それ勝手に食べちゃダメなやつ！』




わかってるよそれぐらい。


手を引いて抱き寄せてAの口に半分移す。

急な行動に驚きながらも器用に受け取ってくれた。




「半分こだよ」

『……先生のばか、』

「真っ赤じゃん可愛い」




「続きする？」と聞くとコクンと頷いた。
もう知らないからね、どうなっても。


唇を合わせて舌をねじ込んだ。
漏れる吐息がたまらない。

……可愛い、本当に可愛い。




抱えてベッドに寝かせた。

服を脱がせようとしてもAは抵抗しない。
本当に良いんだよね、




『…や、待って……』

「んー？」

『恥ずかしい……』

「大丈夫、僕も恥ずかしいよ」

『…嘘だ、』




嘘じゃないよ、だって好きな子抱くのなんて初めてだし。




恥ずかしがらないで全部見て、全部見せて。




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