大切な妹【伏黒恵】 ページ20
兄伏黒×妹A(10歳)
*
『お兄ちゃ〜ん！』
「は、え…Aなんでここに。」
『悟くんに連れてきてもらった！』
妹とはいえ血は半分しか繋がっていない。
本人はその事知らないが、津美紀の母と俺の父との子。
津美紀は呪われてるし俺は高専へ入学して、Aの面倒を見る人がいなくなると言う時に五条先生の提案で、今は五条家で預かってもらっている。
「久しぶりだな。」
『お兄ちゃん会いたかった〜。
お姉ちゃんの所にはね、日曜日にいつも行ってるよ。』
「俺も会いたかった。お姉ちゃんのお見舞いもいつもありがとな。」
少し背が大きくなったAを抱きしめた。
他人の家の匂いがして申し訳なくなる。
本来10歳の子どもは家族といる事が普通の世の中。
1人で預けられているのは不安だろうな。
「ごめんなA、遊んでやれなくて。」
『なんかね、術式っていうの？継いでるから高専に遊びに来てもいいよって悟くんが言ってたの。だから悟くんがお仕事ない日は連れてきてくれるって！』
「A……」
『強くなればお姉ちゃん助けられるかも知れないんでしょ？私頑張る！』
正直こちら側に呼ぶのは嫌だ。
AにはAの世界を歩んでほしい。
だけどAを手放すなんて無理。
「一緒に頑張ろうな。お兄ちゃんも頑張るから。」
『うん！今日お泊まりの用意持ってきたの！』
「……泊まんのか？」
『お兄ちゃんが泊まってほしいって言ったんでしょ？』
瞬時に理解した。
五条先生がAにデタラメを言ったんだと。
明日は特に予定もない、Aを帰す理由もない。
Aが満足するまで遊び続けよう。
「パンダさん見に行くか？」
『行く！お兄ちゃん抱っこ〜！』
「よし、走るから捕まっとけよ。」
津美紀と俺にとって大事な妹。
蒸発した親にはウンザリしているが妹を残して行ってくれた事には感謝している。
『わ〜パンダさんふわふわ…お日様の匂いする……お兄ちゃんも一緒にパンダさんギュってしよー』
「そうだな、パンダさんふわふわ…(ちょっと複雑な気分だけどAの為)」
「恵って意外にちゃんとお兄ちゃんやってんだな。」
「しゃけしゃけ。」
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あずき - ドキドキの展開と読みやすさで、こちらを見つけてから一気に読んでしまいました！くまこさんの他の小説も読みに行きます！！これからも応援しています(*^^*)寒いので体調お気を付けください✴︎ (2023年1月5日 10時) (
レス) @page28 id: 106ac23ac3 (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - 女将さん» ありがとうございます✨パンダ先輩のキャラがイマイチ掴みにくく希望に沿えない場合があると思います。それでもよければ書きますので、またお返事お待ちしています！ (2022年1月13日 18時) (レス) id: 4d461ca81c (このIDを非表示/違反報告)
女将 - 真希ちゃん、カッコいい！！( ^ω^ )パンダ先輩の話って、作れます？、 (2022年1月12日 22時) (レス) id: 701342fb46 (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - 来栖さん» かっこいいと言ってもらえて嬉しいです！応援ありがとうございます🙏✨頑張っていきます！！ (2022年1月3日 21時) (レス) id: 2f9771eb13 (このIDを非表示/違反報告)
来栖 - 真希先輩.......カッコいいですね！！キュンとしました！！大好きです！応援してます！ (2022年1月3日 21時) (レス) @page29 id: fe1b1449e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くまこ
| 作成日時：2021年9月30日 13時
