THE RAMPAGE の うさぎちゃん 2

▽ くっつき虫 ▽ ページ15

はる様 リクエスト

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慎side





「 暑い 」


『 んー… 』




お風呂入ったばっかで暑いのに、Aがくっついてきてさらに暑い。

ただでさえ暖かくなってきてるっていうのに…。




「 暑いってば 」


『 やだぁ… 』




くっついてくるのが可愛くて仕方がないのに、俺のパーカー着て萌え袖とか反則じゃない？

しかもぴょこんって前髪結んでフード被ってるし…。




「 もう、離れて 」


『 いーやーだー 』




Aを離れさせようとする度にその前髪がゆらゆら揺れる。


フードを深く被らせて、きゅーってキツくすれば、苦しい、苦しいっ！って笑うA。


…はぁ、なんで楽しんでんの。




壱馬「 俺の慎…俺のA… 」


健太「 いや、あれは可愛すぎる 」


陸「 萌え袖やばい 」


北人「 なにあの小動物感…可愛すぎる… 」


翔吾「 ペットにしたいわ… 」


樹「 ( 無言で写メる ) 」




…ほら、そんな可愛いカッコしてるからみんながうるさいじゃん。


離れて、なんて言ってるけど本当は離れて欲しくなんてない。




『 ぎゅーして、 』


「 やだ 」


『 ねーえー、ぎゅーしてほしい気分なのー 』




その言葉を無視してまた携帯をイジりはじめると、ぎゅって腰に手を回してきたA。


なに、なんなの？
なんでそんなに可愛いの？

…あんま可愛いと、いろいろ抑えられなくなりそうなんだけど。




『 まこちゃん、慎くん、まこっちゃん、まーくん、ハセガワ、ハセガワくん… 』


「 どうしたの？笑 」


『 まこちゃんのあだ名 」


「 ハセガワの方は、やめよ 」


『 慎くんとか？うわ、なんか違う！笑 」


「 慎、って呼んで 」




同い年なのに、呼び捨てで呼んでくれないA。


ちゃん付けとか、男としてみられてないのかなってちょっと悲しくなったりするんだよ。




『 まこと…くん 』


「 ちがう 」


『 まこ、ちゃん 』


「 … 」


『 む、むり！やだ！ 』


「 拒否権なんかあるわけないじゃん 」


『 …っ、ま、こと………っん、 」




ゆっくり口を開いて俺の名前を呼んだAの唇に触れる。


一瞬だけ触れて離れると、潤んだ目で俺をみるA。




「 …こっちみんな 」


『 え… 』


「 あんま見てると、もっとすごい方のちゅーしちゃうよ？ 」




そう言うと、ばって目を逸らして逃げて行ったA。




…最初っから離れろっつーの、なんて言えない。






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