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「か、カラオケ行くんじゃなかったっけ?」
深「いや〜。さっき立花君一瞬傷ついた顔してたからさノート返し忘れたの謝ろうと思って戻ってきちゃった。」
そう言いながら俺の目の前にやって来る深澤君。
・
鋭いなこの人。
てか全部見られてた?最初から?深澤君の席座ってたとこも?全部?どこから見てた?全然気づかなかった。
冷や汗がでる。
目の前にきた深澤君は俺の顔を覗き込んで、ん?と首を傾げる。
やばい。俺。いや落ち着け。たかが座ってだけだしノート探してたって言えばいいし。好きな気持ちがバレた訳じゃない。
「の、ノート探してたんだよな〜!あはは。てかどんだけ置き勉してるんだよ深澤君。」
深「俺のノート取り終わった後に座ってたじゃん。」
いつものおちゃらけキャラの顔とは違い真剣な顔で俺を見つめてくる。
なんて言えばいい。
てか顔近いな。
いっそ告白するか。駄目だ。キモがられて終わりだし次の日から男が好きだって学校中に晒されるし、なによりそんなことしたらこれからどんな顔で深澤君と顔合わせればいいか分からない!!!
俺は目を逸らした。
気まずい沈黙が流れる。
・
沈黙を先に破ったのは深澤君だった。
・
・
深「・・・もしかして俺のこと好きだったりする?」
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作者名:みみりん | 作成日時:2022年10月23日 20時