†37† ページ38
.
白石サイド
ひたすら言葉を探した。
でも、謙也にかける言葉は見つかんなかった。
ただ、泣いている謙也を見ているだけ。
俺、最低やな。
母「……Aのために泣いてくれるなんて…。
Aは愛されてるのね…。」
Aちゃんの母親は俺に微笑んで、病室へと入っていった。
謙「Aっ…。」
Aちゃんの名前を呼ぶ謙也。
何で……。
白「…何で泣いとるんや、謙也。」
謙「え……。」
俺は少し怒鳴り口調で言った。
それに驚いたのか、謙也は泣き止んだ。
白「…確かに、Aちゃんに余命が宣告されたのは悲しい。
……でも、一番悲しいのは誰や？」
謙也の目を真っ直ぐ見て話す。
白「謙也か？俺か？それともAちゃんの母親か？
違うやろ。
……Aちゃんやないんか？」
謙也はハッとしたように考える。
そうやで。
Aちゃんはまだ居るんや。
残された時間を1分1秒、無駄にしたらアカンやろ。
泣いてる時間が勿体ないんやで。
謙也はゆっくりと立ち上がる。
顔はうつ向いたままだ。
謙「……おおきにな、白石。」
白「おぅ。」
今日1日で何回感謝されてるんやろか。
謙「今日は帰ろか。」
白「せやな。」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 30人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「テニスの王子様」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
巫由美(プロフ) - しのしのさん» 白石「おおきに！」ありがとうございます♪ (2014年10月28日 15時) (
レス) id: a9ac29565c (このIDを非表示/違反報告)
しのしの(プロフ) - 白石部長かっこいい (2014年10月27日 22時) (レス) id: 87cd9f9a4c (このIDを非表示/違反報告)
巫由美(プロフ) - クルエルさん» うちも分かんないよ笑← (2014年10月6日 23時) (レス) id: a9ac29565c (このIDを非表示/違反報告)
クルエル(プロフ) - 巫由美さん» 意味わからんな！うち←← (2014年10月6日 23時) (携帯から) (レス) id: 3cb9714877 (このIDを非表示/違反報告)
巫由美(プロフ) - www←← (2014年10月6日 12時) (レス) id: a9ac29565c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：巫由美 | 作成日時：2014年8月11日 20時
