あの子は放っておけない系女子②[ ヒロアカ ] (ページ5)

今日:23 hit、昨日:1 hit、合計:257,863 hit

〇48 ページ5

焦凍「Aは職場体験どこに行くんだ？」

『私？ここだよ～』

書類の一覧の中からひとつの事務所を
指差して焦凍に見せる。

焦凍「…お前、ここって…」

『うん。エンデヴァーの事務所！』

焦凍「何でよりによってクソ親父の」

『昔から稽古付けてもらってたし、
個性のこととかよく分かっててくれるし？』

焦凍「日和さん達のとこでも…」

『いつでも行けるし？』

焦凍「でも…」

『とか言いつつ、焦凍も行くんでしょ？』

焦凍「なっ！？」

図星な焦凍は驚いてた

『なんとなーくそんな気がしたよ～
凄いでしょ？？』

と笑ってみせると、諦めたように

焦凍「クソ親父に何かされたらすぐ言え」

なんて言って希望欄にエンデヴァー事務所と
記入をしていた。
お茶子ちゃんはガンヘッドさんのとこに
行くと言っていて驚いた。
飯田くんは…マニュアルさん？のとこと
言っていたけど…もっと色々来てたはずなのに？

『ねぇねぇ。飯田くん何かおかしくない？』

焦凍「ヒーロー殺しの事件があってからだな…」

『お兄さんだもんね。大丈夫かな？』

そう思っているのは私たちだけではなかった。

____放課後

朝一緒に行けなかったから帰りは
ばくごーくんと帰ることになった。
(ほぼ強制)

『ばくごーくんはどこ行くの？』

爆豪「ベストジーニストのとこ」

『へ～ベストジーニストか～
どんな人なんだろうね？』

爆豪「……」

学校からずっと話しかけてもこんな感じ。

『ねぇ、朝のことまだ怒ってるの？』

爆豪「ンなことどーでもいいんだよ」

『え？じゃあ何かあった？』

爆豪「てめぇ、体育祭でぶっ倒れる前、
強くなって助けるって言っただろ。
誰を助けてぇんだ？」

あの時は勝ちを諦めたくなくて
必死で何を言っていたか自分でも
覚えていなかった。

『そんなこと言ってたんだ…』

爆豪「あ？覚えてねぇんか？」

『…うん。でもね、』

爆豪「んだよ。」

『体育祭のとき、焦凍の話聞いたよね？』

爆豪「…あぁ」

『焦凍はお父さんにとって最高傑作で、
5歳になるとお兄さんたちと遊ばせて貰えずに
毎日厳しい稽古を付けられてたの。
私の個性も強いからって一緒にね。』

ばくごーくんは大人しく聞いていた。

『でもある日、おじさんは怜さん…
焦凍のお母さんに暴力を振るったの。
それから色んな事が壊れていって…

あの事件が起きたの。

そして焦凍の笑顔と明るさも消えた。
焦凍は火を消して暗闇の中に
閉じこもっちゃったの。』

.