〇44 ページ49
私と焦凍は一緒に焦凍のお母さん、冷さんの
入院する病院へと向かった。
焦凍が火傷を負ったあの日以来
冷さんには会えていない。
焦凍も会いに行ってないそうだ。
『ここ、だね』
轟 とプレートが付けられた部屋の前につく。
『ここで待ってるね。』
そう言って焦凍の背中を押した。
焦凍「…あぁ。」
緊張した面持ちで部屋の扉を開けて
中へ入っていく。
しばらくすると焦凍は扉を開けて
私に手招きをする。
部屋に入ると、ベッドに腰をかけた冷さんが
こちらを見て驚いた顔をしていた。
冷「A…ちゃん……？」
『はい…！お久しぶりです！』
冷「……日向さんそっくりで驚いちゃった」
そう言って微笑む冷さんはあの時と
何も変わっていなかった。
そのあと私と焦凍と冷さんは色んな話をした。
話をするうちに、冷さんも焦凍もとても
表情が柔らかくなっていった。
焦凍「こんな時間だ。母さん、また来る。」
冷「うん。待ってるね。
Aちゃんもまた遊びに来てね？」
『はいっ！』
____帰り道
『焦凍、よかったね』
焦凍「…あぁ。ありがとうな。」
『私は何も？緑谷くんのおかげだよ…』
焦凍「そんなことは無い。緑谷の事もあるが、
それより前から背中を押してくれていたのは
Aだ。素直に応えられなくて悪かった。」
『…ううん。焦凍が前に少しでも進めたなら
私はとっても嬉しいよ？』
焦凍「俺は、なりたい俺になる。」
『うん。応援してる！』
私の家の前に着くと
焦凍「電気ついてないが、誰もいないのか？」
『今日からしばらく地方に
行くことになってて』
焦凍「じゃあ1人なのか？」
『うん。あ、お母さんが夕飯用意して
くれたんだけど、食べていく？』
焦凍「…いいのか？」
『もちろん！せっかくだから！』
一緒に家に入り、リビングで寛ぐ。
焦凍「日和さんのご飯久しぶりだな」
『なんか懐かしいね〜！』
焦凍「小学生の時はよくあったからな。
中学ではどうしてたんだ？」
『ばくごーくんの家でお世話になったりしてた！』
焦凍「そうか…。またいつでも
うちに来いよ。姉さんも待ってる。」
『ありがとう〜！…あ、雨？』
ふと、窓の外を見ると外は雨が降っていた。
『雨降るなんて言ってなかったのに…』
焦凍「通り雨か？」
『とりあえず準備してご飯食べよっか。』
焦凍「あぁ。手伝う。」
2人でキッチンに立ち、夕食の準備を
進めていると
ｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛ
遠くの方で雷が鳴り始めた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 619人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kiki(プロフ) - まみ湯さん» ご指摘ありがとうございます！書いていて、ん？と思ったんですが、書き進めてしまったがために止められなくて何となくで書いてました…不快な思いをされていたら申し訳ございません。 (2021年11月4日 19時) (
レス) id: 877b8ac32e (このIDを非表示/違反報告)
まみ湯 - 夢主の親が相澤先生の同級生の設定矛盾してません？３０歳で１５歳くらいの子がいるって事は１５歳で産んだことになってますよ？ (2021年11月4日 16時) (レス) @page23 id: 916e490341 (このIDを非表示/違反報告)
きゃぴ - もちろんです！ (2021年7月19日 19時) (レス) id: 468c2c005a (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - きゃぴさん» 嬉しいです（ ; ; ）！ありがとうございます(＞＜)長々と書いてるので、ぜひ楽しんで下さい(*^^*) (2021年7月18日 18時) (レス) id: 877b8ac32e (このIDを非表示/違反報告)
きゃぴ - いやもう、好きでしかないです。最高です (2021年7月18日 16時) (レス) id: 468c2c005a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：kiki | 作成日時：2020年7月19日 18時
