エアバンド旅団と撫子【金爆妄想小説】

7:和国のジャンヌ・ダルク ページ10

Aはひとつひとつ紡ぐように話し始めた…。


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Aは闘士であるたくましい父親と村で屈指の美しさを持つ優しい母親の間に生まれた。

得意である体術は、小さい頃から父親と訓練していたために身に付いた。

それから、修練がうまくいかず、時に落ち込む彼女を母親は慰め、励ましてくれた。


Aはそんな両親が大好きだった。


しかし…


Aが生まれた直後、国同士での争いにより父親は戦死したと国兵から告げられた

更に、母親がある日突然行方不明になってしまったのだ。


ひとり取り残されてしまったAは、父親の友人に引き取られた。

その人も父親と同じ闘士であったため、Aの身体能力はさらにみがきがかかった。



Aが独り立ちをした頃、戦地への招集が彼女に来た。

そして、彼女は戦地で華麗な戦術で敵軍を圧倒した。


それからはAを慕うものが増え、指揮も任されるようになった。


これが由来で、Aは「和国のジャンヌ・ダルク」と呼ばれるようになった。



そんな彼女が今から数年前のある戦いで敵軍に一度捕らわれてしまい、その時救ってくれた沢山の国兵を犠牲にしてしまった。

これが原因で和国民から和国のジャンヌ・ダルクは疎まれるように…。


それ以降、彼女は戦地へ行くこともなくなり、村では戦死したということになって凛音という偽名で別人を装い生活することになった。

しかし、自分でない人を演じつつ生活をすることがAには苦痛で仕方なく、外の世界へ行くことを望むようになった。


そしてあの日、凛音がAであることがばれて村中から追われる身になってしまったのである。


その時に偶然金爆旅団のひとりである研二と出会い、今に至る。

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