農業意識 ページ9
ひとらんらんside
俺はね、小さな農民の家に産まれたんだ。
勿論我々国では無い別の国で。
そもそも、俺が産まれた頃には我々国は存在してなかったしね。
一人息子の俺は、物心付く頃には既に両親と一緒に畑に出てたと思う。
農業と武術、常識レベルの知識を両親から教えて貰って俺は大人になった。
武術は父からじゃなくて母からだよ。
護身用に、って。
え、学校には行かなかったのかって？
行かなかったと言うか、
行けなかったんだよね。
勉強をするにはお金が沢山必要だったから。
別に俺が子供の頃は珍しくなかったんだよ。
今の我々国で言えば、グルちゃんが教育に力を入れてるお陰で沢山の子供達が勉強できて当たり前になってるんだけどね。
ま、それがエーミールからの提案だったってのは別の話にしとこうか。
ごめんごめん、結構脱線しちゃったね。
話を戻そうか。
大人になれば行動範囲は広がるもので、俺は少し離れた村や国にも足を運ぶ事があった。
俺の家で作った農作物の一部を売るためだったり、俺の趣味だったり。
ほとんどが前者だけどね。
そんな中で、俺はある国に足を踏み入れたんだ。
そう、建国したばかりの我々国にね。
あの頃にもう幹部として国にいたのは……
トントンと大ちゃんとゾム、
ぺ神にコネシマ、それにシャオロンかな。
そ、クラサの言う通り農業に意識があまり向かない人ばかり。
食べ物に関しては俺みたいに他の所から売りに来る物が主軸だったらしいよ。
けどさ、その頃から我々国って広大な領地を持ってたんだよね。
グルちゃんは兵器なんかの工場を優先しようとしてたんだけど、トントンが農業の優先順位をどうにか上げようとしてたんだ。
偶然その噂を聞き付けた俺は何を思ったか、独りで城に向かったんだよ。
勿論、我々国に農業を発展させたかったから。
土地が広いのもあるけど、土壌の質もよかったし、何よりも人が多かった。
あの頃にしては多い人口を抱える我々国では、農作物の時給率を上げなきゃ国が保たないと思ったんだよね。
なんでそんなに我々国を気にかけてたか、って？
確かにあの頃の俺からしたらただの他国だもんね。
その理由は……
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CrazyBook(プロフ) - 鳥類志望さん» コメントありがとうございます。本当に不定期で遅い更新ですが、気長にお付き合いくださいね！ (2020年7月27日 6時) (
レス) id: 89127ffd6d (このIDを非表示/違反報告)
鳥類志望(プロフ) - コメント失礼いたします。以前コメントさせていただいたキツネというものです。また更新再開していただいてとても嬉しいです。また更新頑張ってください、応援しております。 (2020年5月9日 6時) (レス) id: 5b352d10cf (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook(プロフ) - コメント、ありがとうございます！更新が滞っていて申し訳ありません。時間はかかりますが、必ず完結には持っていきますので気長にお付き合いください。 (2019年8月12日 8時) (レス) id: 89127ffd6d (このIDを非表示/違反報告)
キツネ(プロフ) - はじめまして、コメント失礼致します。当方、こちらの作品が作成された当初から閲覧させていただいておりますがとても面白く、文章も綺麗で大好きな作品です。お忙しい中更新大変かと思われますが応援しておりますね。 (2019年7月25日 10時) (レス) id: 5b352d10cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CrazyBook | 作成日時：2019年1月8日 23時
