犬系彼氏【あほの坂田。】

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坂田side



………………僕は一体何を見せられているんやろ





僕以外に かっこいいとか素敵とか言っちゃって


僕以外に可愛い笑顔を見せてるし


……………僕に全然話しかけてくれないし


僕空気なんかな！？彼氏おんのに構ってくれないとか…………





さ「…………………A｣






「……なーに？さかたん｣





分かってないところもイライラしてくる



Aには怒らないって決めてたのに……





さ「………………ちょっと来て」




無言で A の手を引いて練習部屋を出た





ーーーーーーーーーーーー



う「…………………やり過ぎちゃったかな？｣




し「大丈夫やろ。にしても、坂田の反応おもろかったなぁー｣




せ「…………笑い事じゃないですよ 志麻くん
………Aちゃん無事に帰って来られますように……｣





ーーーーーーーーーーー
Aside



さかたんの様子がおかしい…………




「さかたんっ！どこ行くの？｣





さ「…………………｣




………………怒ってるのかな？……でも、何に？


考えているうちに目的地に着いていたようだ




「…………………使われてない部屋？｣




ガチャ………



部屋に入ると さかたんは鍵を閉めた



「…………さかたん？どうしちゃったの？私…悪いことした？｣





さ「………………まだ分からないの？｣




さかたんの顔を見ると


とっても悲しそうな目をしていた



「………………ごめんなさい。分からない」




そう言うと さかたんは「はぁ………｣と大きなため息をついた




……………怖い




さ「Aは誰のものなの？｣



「……………さかたんのだよ？｣



何を当たり前なことを言っているんだろう？


さ「……………分かってんじゃん。じゃあ、なんで他の男と喋るの？｣



「いや、感想を教えて欲しいって言われ……｣




さ「だからって、他の男にかっこいいとか素敵とか……気軽に言っちゃうの？｣





さ「………………僕には可愛いしか言わないのに｣






怒っている理由をやっと理解した


さかたんは嫉妬していたんだ


私がさかたんを構わないで


他のメンバーの人にばかり話して


かっこいいとか素敵とか気軽に言ってしまったからなんだ




「………………ごめんなさい。確かに私はさかたんに可愛いしか言ってないけど、私を笑わせてくれたり、慰めてくれたり、色々なことをしてくれる さかたんの事はいつも素敵だなって思ってるよ？｣

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