親友探してたら悪女に成り代わってしまった (ページ13)

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ユウはやらん!! ページ13

『学園長！』

「はいっ!?」

学園長を呼べばいきなりで驚いたのか素っ頓狂な声をだした。
普段の私ならば笑っていたのかもしれないが今は気にしていられない。

『私は何処の馬の骨かも分からない奴にユウを渡すつもりはありませんよ!!』

『変な虫が寄ってくる前に私が、私が、ユウを守らなければ……』

「ちょっ、本当に大丈夫です!?落ち着いてください！」

そんな本気で心配したような声色に正気に戻る。

『す、すいません……取り乱してしまいました…』

『ユウのこととなると、つい……』

「いえ…では話を戻しますが、確かにここは男子校です」

「ユウさんが心配なことも分かりますがまず貴女も女性でしょう」

そう、学園長に言われてはっとする。
何故忘れていたんだ……

『…そうでした』

私がそう言えば学園長は「はぁ…」とため息をつく。
そして学園長は何かを思い出したのか

「そういえばAさんは何故そのような格好をしているのです？別に貴女はそのような格好をしなくても良いかと…」

と、いまさらなことを聞いてきた。

『今更ですね…この格好をすればレーヴっていう人にはなかなか見えないかと思ったからです』

『それにユウに少しでも近づきやすくするにはこうするのが手っ取り早いかと思ったんです』

「なるほど、確かに最初話しかけられた際に気が付きませんでした。」