言う必要ある?ないよね! ページ2
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「は(笑)?…なにそれ!?」
「カズが、あんな風に外で女の子の手を引くなんてありえない。
すれ違う誰かに気付かないくらい、余裕がないなんてありえない。
あんなに切羽詰まった顔するなんて、ありえない。
それだけで十分なんだなぁ。
まぁ…それが何を意味するのかは、カズと付き合ったことがある女じゃないとわからないだろうけどね」
「は、くだんない。
ますます意味わかんないですけどね(笑)」
「…ねぇ、いつからそういう関係なの?あの人のどこがいいの?」
「だから、そんなんじゃないって言ってんでしょ。
それに、例えだよ?そのヒトとそーいう関係だったとしても、そんなの貴女に言う必要ある?ないよね!」
「気になるよ。カズがわたしから乗り換えた女がどれほどの相手なのか」
「あのさ…念の為確認したいんだけど、別に誰かに乗り換えたから別れたんじゃなかったですよね?」
「信じない。だって、カズ、急に冷たくなったもの。あの人の方が良くなったんでしょ」
ちょっと待って…。
この人、自分の言動でオレに引かれたとは、少しも思ってないのね…。
「それまで上手くいってたよね、わたしたち」
「何言ってんの?冗談でしょ(笑)!
ワタシ、その前からベタベタされて、ヤだったの!
どん引いてたの気付きませんでした?は、全然自覚なかったなんて、どんだけだよ!」
椅子の背もたれに背中を預けたまま吐き捨てたオレに、ミイナはここで会ってからずっと薄く浮かべていた張り付いたような完璧な笑顔を初めて消した。
「だって…カズはわたしを求めてくれたじゃない」
ミイナはつけまつげが乗った大きな瞳でオレを見る。
「覚えてる?
あの頃…カズが疲れ果てていた時、側で癒してあげてたのはわたしだよ?」
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kico(プロフ) - なるさん» 書いてるうちに悪役に心情移入してしまい、だんだん実は良い人だった設定に変わってしまうことが私はあるんですけど(元カレくんとか。笑)、ハマダは、そうなることはないでしょう(笑)。こういう人まず居ないだろうからその分最後まで悪役をしてもらう事に(笑)。ふふふ (2015年5月7日 9時) (レス) id: e6fa685b25 (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - しろさん» この章と次の章は楽しくない展開が続いています…ごめんなさい;;それを過ぎたらいつもの私の妄想路線に戻るはず!きっとここで感じた事がきっと今の2人の土台にあるから揺るがないんだと信じて書いています(と書くと大袈裟だけど何となくそんな感じで。笑)。 (2015年5月7日 9時) (レス) id: e6fa685b25 (このIDを非表示/違反報告)
なる(プロフ) - kicoさん、おはようございます(^ー^) 是非ともハマダを痛めつけちゃって下さい(笑) 何処まででも追いかけますょ~(*≧∀≦*) ドキドキしながら待ってます♪ (2015年5月6日 8時) (レス) id: a4e0b0ea69 (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - 主人公ちゃん…二宮さんに迷惑かけないように自分にできることを、、って頑張ったのに…。辛い展開で涙が(´;ω;`)それにしてもハマダ…なんなんだ!!← (2015年5月6日 0時) (レス) id: 30aeae7aa3 (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - なるさん» なるさん、こんばんは^^!ハマダめー(怒)!!ですよね。彼には鉄槌が下るハズ(ふふふ。笑)ですが、まだ先は長い^^;次章もまだ同じような雰囲気ではありますが、よかったらぜひまたお付き合い頂けると嬉しいです♪ (2015年5月5日 3時) (レス) id: e6fa685b25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kico | 作成日時:2015年4月24日 23時