そーいうことなんだよ。 ページ7
.
この世界に入って、どんくらいだっけ…
んーと…もう１４年？
嵐になっては１０年が過ぎて、もうすぐ１１年目。
おかげさまでこの歳で“いろんなケイケン”ってのを山ほどさせてもらい、今じゃ本気で恋愛なんてめんどくさいことやってらんなくて、刹那的な付き合いがオレん中で当たり前になってる。
や、もちろん、女の子をそーいう目でばっか見てるわけじゃなくて。
ただ、そういうお付き合いってやつの延長上に本気の恋愛があるんだってのは、わかってんだけど、全然そこに行きつかないだけ。
だって、本気の恋愛なんて最近いつしたっけ？
そんな気持ちは、もう何年も前…ずっと遠い昔に涙を流してからは自分の心の中に大切に仕舞って鍵を掛けた。
もうそれからは、そんな気持ちになったことはない。
その前に、いつも一緒にいることが苦痛でめんどくさくなる。
昔みたいに、がむしゃらに相手を求めるなんて、今のオレにはないんだよね。
仕事は楽しいし、嫌なことがあっても、家でゲームして、現場で他のメンバーとバカ話でもすれば、すぐに忘れる。
他の誰かと、これ以上深く関わる必要なんて別にない。
結局さ、そーいうことなんだよ。
今では、来る相手は拒まず、それなりのお付き合いをしてる。
相手も、それがわかってて声をかけてくる。
それを遊びだと言うなら、そーかもしんない。
だって、２７歳にもなったオトコがさ、ずーっとね、そーいう相手誰もいないなんて方が不健全でしょ。
たまたま、オレはこんな仕事してっから、いろんな相手と知り合う機会も多いだけでさ。
『彼女』だって、その時々で一応はちゃんといるよ。
今はミイナって子。売り出し中のモデルさんだからね、すっげ綺麗な子。
でも、『彼女』いるから何？って思うんだよね。
その時に一番会いたいなって子を、『彼女』って位置づけしてるだけだもん。
考えてもみてよ、オレのこと何にも知らない女の子たちに、ズカズカとこっちに踏み込まれるなんて、サイアクだよ？
そのくらいなら、踏み込まれる前に、「オレには『彼女』がいるよー」ってスタンスを取って、そんで『彼女』はここへどーぞ…って場所を自分から作っておく方がいいじゃん、絶対。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2977人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：kico
| 作成日時：2014年11月7日 16時
