いい子 ページ9
.
「ちょ///！」
きつくきつく抱き締められた。
無言で髪を掻き上げられて唇が重なると、もうたまらなくて、私も和也の背中に腕を廻して深く深く口付け合う。
キスを受け止めながら廊下の壁に背中を押し付けられた体勢になり…
和也の左手がTシャツの裾から入り込み、指先は背中から肌を辿っていく。
静かな玄関に何度も響くリップ音と息遣い…
片膝が両肢の間に入って身体を支えてくれているけれど、空いた右手にスウェット越しの左腿を撫でられて、触れられた箇所が熱い。
ぞくぞくする感覚に、崩れ落ちないよう和也にしがみつく。
ああ、和也が好き！
大好き―――！
想いの丈を込めて力を篭めた時。
ブブブブー！ブブブブー！と、また携帯が振動した。
ああ…時間だ……。
しがみついたままの私を抱き寄せて、和也がそっと唇を離す。
「…はいはい。…ん、了解」
頭がまだぼーっとしてる。
胸がどきどきして、顔が熱い。
悔しいな…
知り尽くされてる手のひらと指先に、こんな短時間で簡単に翻弄されてしまった…。
和也が恋しくて恋しくて、たまらないよ…。
キスの余韻を噛み締めて見上げると、もう一度ぎゅっと抱き締められた。
「ごめん、やりすぎた？」
「ん、やりすぎ…///」
こてん、と額を和也の胸に付け、きゅうと力を篭め返す。
「でも、嬉しかった…。大好き。応援してる。気を付けて行ってきてね」
一気に伝えると、ふはっと頭の上で笑う声が聞こえた。
「わかってます(笑)」
顔を上げると、再び視線が絡まって。
ああ、触れるだけでいいから、もう一度キスしたい…と思ったのに。
和也は、何事もないように背を向けた。
「さー、行ってくっかな。あ、オマエもう今日は外出禁止ね。冷蔵庫の中の物で我慢しなさいよ」
「？…いいけど…どうして？」
まだよく廻らない頭で首を捻ると、指を指されてふふんと笑われる。
「オマエ、今すんごいえろい顔してるからね」
「///！…し、してないよ///！」
「してるわ(笑)！」
ニヤッと笑い、口元ではなく耳元に唇を寄せられた。
「…いい子にしてんのよ。帰ったらたっぷりあげる。楽しみに待ってて…」
「///！」
ちゅっと、唇に不意打ちで小さなキス。
ああ、もう…！！
「よし、んじゃ行ってきます！」
笑いながら、和也が荷物を手に取った。
「うん」
空気が変わる。
仕事に向かう顔になる。
「頑張ってね！…行ってらっしゃい！」
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kico(プロフ) - きよこさん» 覗いていただけましたか^^///なんだかんだ言って実はヤキモチやきな二宮さんと、しっかり愛されている主人公ちゃんでした(笑)。大好きな人のお誕生日当日、一緒にニヤニヤしていただけたならこんなに嬉しいことはありません。きよこさん、ありがとう♪ (2017年6月17日 5時) (
レス) id: 878d76093f (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - keiさん» keiさん、読んでくださってありがとうございます！いちゃいちゃしているだけのお話でしたが、ニヤニヤ癒されていただけたのなら私も幸せです^^＊わあ、なんと出会いから？そんな風に思ってもらえたなんてすごく嬉しい＞＜///長いので道中お気をつけてくださいね(笑)！ (2017年6月17日 5時) (レス) id: 878d76093f (このIDを非表示/違反報告)
きよこ(プロフ) - 覗いちゃいましたよ。ちょっぴり ヤキモチやきの 二宮さんが とても愛おしいし、そんなに 想われてる主人公ちゃんが羨ましい！！ ニヤニヤが止まらない 二宮さんの誕生日になりました。 (2017年6月17日 3時) (レス) id: 9a5ae2659b (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - kicoさん、和也さんのお誕生日おめでとうございます(^^)vそして、大好きなふたりをまた書いていただいて、ありがとうございます！癒されますね〜。ニヤニヤしましたよ〜(笑)出逢いから読み返したくなりました。うん、今日はそうしてみようかな。 (2017年6月17日 1時) (レス) id: 6133f4f2c1 (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - きよこさん、ありがとうございますー！うふふ、ニヤニヤしていただけたのなら本望です♪それでは続きの二宮さんの様子も、一緒にこっそり覗いちゃいましょう^^＊ (2017年6月16日 9時) (レス) id: 878d76093f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kico
| 作成日時：2017年6月15日 10時
